私の前職の話になるのだが、
前職の会社はもともと10数名のデザイン会社だったが、急拡大して、知らない間に100名ちかい制作会社になっていた。
そこでは、ミュージシャンのコンサートグッズなどのエンタメ関連企業をクライアントにする部署と、
広告プロモーションの部署に分かれていた。
そのなかで、私は広告の営業やプロデューサーとして広告の制作をやっていた。
広告の制作という目に見えないものを売るというのは非常に難しく、エンタメのそれの部署にくらべ売上があげにくかった。
売上に追われ、必死に新規営業をやったのだが、エンタメの部署には及ばず、エンタメの部署に残った同期からも差をつけられていた。
あいつらができないことをしよう、とそんなことから、マーケティングを学び始めた。
MBA系のマーケティングから入った私は、いろんな学術書まで読み漁った。
学術書なんかは、そのままでは、自分のビジネスのマーケティングに使えない。
そのロジックをセールスに当てはめていったり、いろんな手段手法で顧客との接点を増やしていく方法やなど、
自分の頭を何回転もひねってひねって、やっと提案できるレベルのものにしていった。
すると、マーケティングの打ち手がなんとなく出てきて、提案もかなり現実的なものになっていったが、
とはいえ、誰も実践していないから、机上の空論でしかなかった。
一番いいのは自社でテストすることなのだが、
社内でマーケティング予算も降りず、この施策をやりたいのにやれないっていうジレンマと戦っていた。
独立したのも、このマーケティングを試したいって欲望にかられたというのが、その理由の7割だ。
で、結局、会社を立ち上げて、新規事業にも関わらず、すぐ半年くらいで3,000万円の売上を出すことができた。
(最初の半年は、営業ばかりやってて、売り上がらず、死ぬかと思ったが笑)
これは、前職のマーケティングで考えたやり方を実施したにすぎないし、
実際やるのと概念とでは、こんな違うんだっていうのも、身体で理解することができた。
だから、どういうマーケティングが成果が出るのかを体で分かっているし、
いまだに、すべてマーケティングの考え方から判断したり、事業を進めていっている。
そんななかで、失敗したり、成功したりしながら、いままでやってきてるというのが、いまの会社の実情だ。
そんな私が、端的に、マーケティングで成果を出せる方法をお伝えしたいと思う。
その前に、前回でも話をした通り、コピーライティングがマーケティングの基礎だ。
ぶちゃけ、デザインなんかなくても、コピーだけのマーケティングでいくらでも成果が出せる。
極端な話でもなんでもなく、これも私は実証済みで、いくつも成功例を持っている。
それを踏まえて、
マーケティングや広告で成果を出せる方法を3つお伝えしたいと思う。
1.セールスライティングができる方がいる会社、もしくはフリーの方に、あなたの広告を依頼すること。
2.セールスライティングができる方、もしくは分かっている方から、直接コンサルティングを受けること。
3.あなたがセールスコピーライターのスキルを得ること。
1は、いわゆる完全外注だ。費用はかかるが、短期的に成果を出すことができる。
よくある、広告制作会社とかデザイン会社とかと一緒だ。
でも、ここで重要なのは、あくまでもセールスライティングができるかどうか、だ。
なぜなら、あなたのプロモーションを誰が仕切るのかって考えて欲しい。
広告代理店の営業マンが仕切る?
デザイナーやアートディレクター、クリエイティブディレクターが仕切る?
私は、ずっと広告の代理店や制作会社で働いていたので、この恐ろしさを分かっているつもりだ。
広告代理店の営業マン窓口になってることがほとんどだけど、
彼らは自分で手を動かして広告物を作ったことがない。
そして、デザイナーやアートディレクター、クリエイティブディレクターのクリエイターらの恐ろしさは、
「自分の作品」を人の金でつくろうと、いつも躍起になっているところだ。
しかも、それがクライアントのためだったり、ニーズだと勘違いし続けている。
そして、これは、もちろん、糸井重里系のコピーライターにも当てはまる。
彼らは、あなたのマーケティングの成果を数字で語れない。
私が前職で彼らのような仕事をしていたときに、クライアントにいつも言われていたことがある。
「費用対効果はどうですか?」
これに答えられない悔しさを毎日抱えていた。
そんな会社に依頼できるだろうか?
だから依頼してはならないのだ。
もし、あなたが2〜300億円以上の企業の社長であれば、是非彼らに依頼すべきだが、
スモールビジネスのオーナーなのであれば、絶対に依頼してはならない。
2は、マーケティングを教えてもらいながら、あなたが動いて問題を解決していく方法を教えてもらうこと。
中長期的には2のほうが、経営者のあなたがマーケティングを学ばなければならないことを考えると、どこかのタイミングでコンサルタントをつけたほうがいいだろう。
しかし、これの悪いところは、時間がかかるってことと、成果が出る人と出ない人がでてくるってことだ。
コンサルタントを信じて、あなたが動かなきゃいけないからだ。
動いてみて、自分で成果を出せるのであればいいのだが、時間的にどうにもならないと思うのであれば、1の外注だ。
いきなり、外注するより、先にコンサルティングを受けていれば、なにが必要かが分かっているので、
自分でできない部分だけ依頼することができるし、何よりも納得して進められる。
まず、広告で成果を出したいが何していいかわからない!っていうのであれば、これが一番オススメだ。
3は、あなたのビジネスを最低6ヶ月間止められるか、
1年以上午前中の時間をすべて勉強に使うことができれば、やってもいいと思う。
セールスライターのスキルを得るには、短期集中でもそれくらいかかる。
私は、コピーライターだったのだが、セールスライティングは勉強していなかった。
1年以上かけて、学びなおしたのだが、これはイメージ広告のコピーライターの素地ができていたから。
私は、ビジネスオーナーのあなたには、あなたの商品を磨くことをおすすめしたい。
それを売っていままでやってきたのだから、それを研ぎ澄ますのだ。
その分出た利益で、マーケティングを学んで外注するのだ。
ピーター・ドラッカーも言っているように、
企業の基本的な役割は、マーケティングとイノベーションだ。
どんなにスゴイものを開発できても、マーケティングを理解しないで経営はできないってことだが、
スモールビジネスの利益拡大は、基幹業務以外の外注にある。
あなたはマーケティングもイノベーションもすべて知らなければならないけど、
業務は、取捨選択をして、やるべきことを自社でやって、
それ以外の機能を外注していくコントロールセンターの舵をとらなければならない。
いまからセールスライティングのスキルを得るのであれば、あなたが達成したい事業目的と照らしあわせてみよう。
それを達成するのに、自社や自身で必要であれば、やるべきだが、そうでなければやめるべきだ。
いかがだろうか?
こんなシンプルなことでマーケティングの問題が解決されるのだ。
広告売る方にしてみれば、こんなこと絶対認めたくないと思うが。
だから、いままで聞いたことのないようなアドバイスかもしれないが、私の経験上、真実だ。
信じるか信じないかはあなた次第です!