アントニオ猪木にならう、起業志望者への闘魂注入。 | アナーキーマーケティング

アントニオ猪木にならう、起業志望者への闘魂注入。

よもやま話

 

先日、私に直接、会って欲しいというメッセージが送られてきた。

その方は、起業塾的なところに入会されていて、課題を言い渡されて私に連絡してきたのだ。

仮にその方をAさん、起業塾の先生を××さんとしよう。

その課題とは、すごい人に会ってこい、という課題である。

それで、会いたい、とfacebookメッセンジャーで送ってきた。

その文面は、何者かも名乗らないし、私にとって目的もよくわからない。

はっきりいって、めんどくせえ。

だから、私に何のメリットがあるの?それをはっきりさせてください、と返信した。

で、いろいろ謝ってきたものの、まだ私には理解できなかったので、説教した。笑

彼だけでなく、サラリーマンが嫌になって、起業したい病になってる人はかなり多い。

そういう方に起業支援とか言って、起業を勧めるのかいかがなものか、と思うのだ。

だって、起業支援ってケツひっぱだいて、起業させたら、終わりである。

彼が失敗して、多額の借金を抱えたとしても、何も責任を取らない。

いいことだけ言うのは簡単だが、人を炊きつけておいて、何もしないというのは、私はちょっと無責任なんじゃないかと思うのだ。

だから、夢は叶うとか、自由になるには起業だとか、そんなフワフワした心地良い言葉を並べたくない。

役に立ちたい、人のために、はいいけど、その前にやることあんだろうと。

そういうことを誰も言わないのだ。

注意されない人は可哀想である。

ひたすら、誰かのために、と犠牲を払うことを良とさせられる。

よくGIVEし続けろ!なんていうけど、TAKEが一切見込めない奴に、GIVEしても仕方がないと思わないのだろうか?

リソースは常に有限である。

そういう戦略性が根本に無いこと自体、相手にナメられるとは思わないのだろうか。

だから、私は、下記のように返信させていただいた。

 

 

ご連絡ありがとうございます。
返信拝見させていただきました。

知らない人に会うというときには、
まず、自分が何者かを伝えること、そして、会う目的を伝えること、は、
ビジネス上、最低限でも必要なことです。
会いたいから、とか、起業塾の先生の××さんに言われて、とか正直私にとってはどうでもいいことです。
なぜ、Aさんが私に会いたいのか、その目的はなんなのか。
そして、それが私にきちんと伝えることができるか、です。
今回のAさんのお問い合わせも、あまりにも主体性がありませんでした。

私は熱い思いで何かを成し遂げようと必死に新規事業企画をプレゼンしてもらえるだけでもよかったですし、
Aさんの仕事に関する意気込み、人生観などを語ってもらうだけでも良かったのですが、
その意図は伝わってなかったようで残念です。

だって、私に売り込みしなければ、私は会う理由を見いだせませんよね。
Aさん自身が商品ですし、営業マンなのですから。
相手への興味付けというのは、それくらいビジネスに直結します。
そのセンスが全くみられなかったので、面会はお断りさせていただきます。

また、失礼を承知でお伝えしますが、
今回の誰かに会ってこい、という課題は、かなり無礼な課題です。
もし、起業塾先生の××さんが私に用事があって、そのご連絡係をAさんがしてくるならともかく、
用件のない状態で面会依頼をされて、時間をわざわざ取るマトモなビジネスマンはいません。
みんな忙しいんです。
その貴重な時間をいただくのですから、それなりの理由は必要です。
少なくとも、私はサラリーマン時代から、ずっとそうやっていろんな方のお時間をいただいて商売させていただいてきました。
そんなことも理解していないというのは、ちょっとメンターとしてヤバイ、いや、社会人としてヤバイんじゃないかとすら思います。
正直、駅前で名刺交換してほしい、と言ってくる、アホな会社の営業マンと同じことをさせられてるというのをAさんは理解したほうがいいと思います。
先生の××さんを直接存じ上げませんが、私だったら、そんなこと絶対させませんので、理解しがたいです。

最後に、Aさんへのアドバイスを差し上げます。
とにかく、いまやっている仕事で一発ドカンと成果をあげてみてください。
今の仕事の売上を同僚がびっくりするくらいドカンとあげてみてください。
そこの社長から一目置かれるくらいの売上を上げてみましょう。
それができないのに、起業はお勧めしません。
よく起業を支援とかいいますけど、支援した起業家が数年でどれだけいなくなっているのでしょうか?
だから、私は起業をオススメしません。

なぜなら、人には向き不向きがあるからです。

ただ、起業家としてやっていきたいというのであれば、それなりの覚悟を決める必要があります。
覚悟を決められるのは、今足元にある仕事で実績を作ることです。
そういう売上を上げることすらできない奴が、全部やらなきゃいけなくなる起業をできるわけないからです。
起業家は全部一人でやるんです。だから、サラリーマン時代の10倍やることが増えます。
それに耐えられますか?こなせますか?
泥水飲んで這いつくばっても、やり遂げるんだという鬼気迫った気迫はありますか?
ほとんどの起業志望の方は、ここまでの覚悟がとれません。
今の仕事から逃げてるからです。
だったら、起業とかフワフワした夢抱いてないで、頑張ってサラリーマンやれよ!と思うのです。
だって、実績がないのに、独立するバカいませんよ。
マトモだったら、怖くてできない。
今やってる仕事で実績あるから、覚悟が決められるんです。
そういう人であれば、私だって会いたくなるってものです。

だから、ボケっとしてないで、死ぬほど働け。

これが、私からのアドバイスです。
じゃないと誰からも相手されませんよ。
世の中はシビアですが、シビアな基準をクリアするほどに、周りは甘やかしてくれます。
シビアなところはサラリーマンでもクリアできるんです。
起業はその先。
では、頑張っていきましょう!

 

 

彼は、学生ではない。

30歳らしいが、起業塾行く暇があったら、実績を出して欲しい。

それくらいの歳で実績ないのは、ヤバイ。ほんとに。

だから、焦って欲しいのだ。

私だって、20代はホントにナメくさっていた。

真面目に仕事をしだしたのは、28歳くらいである。

周りの奴らより劣っていると思ったし、金もないから、すげぇ悔しい思いもしたし、一日でも早くこの状態から抜け出したかったから、死ぬほど働いた。

あのとき働いたから、今があると思っている。

そもそも、私が、起業したのだって、結局、30半ばくらいだしね。

もし起業が早かったらとうの昔に終わってただろう、と思う。

そういうタイミングってものは必ずあるし、武士たるものきたるべきチャンスに備えて、常に今持っている刀をバリバリに磨いておけ。

もうヤバイ、後がない、と、焦るから、刀を磨くんだ。

誰だって、平時のときは、刀は磨かない。

だから、Aさんにも、焦って欲しい。

後はないよ、ホント。

それに、刀さえ磨いていれば、いつだって巻き返しはまだ可能だ。

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アントニオ猪木もいってるじゃないか。

元気ですか?

ケツに火が付きゃ、なんでもできる!

もう、アントニオ猪木に闘魂注入してもらってきたほうがいい。

 

だって、仕事できるやつはどんな環境で、何やらしても、それなりにできる。

ケツに火がついているからだ。

必要なのは、起業塾ではない。

絶対誰にも負けねぇ!死んでもやりぬいてやる!という、覚悟が必要なのだ。

 

それに、好奇心とか、感受性があるから、仕事も応用力で対応できるのだ。

起業家のほとんどはこういうタイプの人が活躍しているし、

別に起業しなくたって、こういうバリバリのナンバー2、ナンバー3がいなきゃ、企業は回っていかない。

ナンバー2、ナンバー3が社長よりも優秀じゃなきゃいけないしね。

だから、社長がカッコイイだなんて、あまりにも馬鹿げた発想である。

私だって、自分より経営者として向いている奴がいれば、さっさと代表を降りたい。

べつに代表取締役という役職を好きでやってるわけじゃないから。

どちからかといえば、こんなリスキーな役職やりたくないんだよ。

ホント、私を上手く使ってくれる猛獣使いがいたら、是非社長業をお願いしたいものである。笑

仕事なんて、世の中に価値を与えていく活動なわけで、役職争奪マッチではない。

今その仕事を通じて、世の中に価値を同僚に比べて、何倍も与えられているのだろうか?

それができないのであれば、その上の起業はやめるべきである。

悪いことは言わない。

Aさん、君は、少なくとも、今現在、経営者は向いていない。

だから、その人の人生を狂わせるような、負け戦を勧めるのは間違っていると思うのだ。

知らないのか?

「燃える闘魂」とは、そもそもケツに火が点いて魂まで燃えている状態なのだ!

何が起業塾だよ。

お前ら、そこまで考えてんのか。

どうせ、何もしなくても起業するやつはする!とか言って炊きつけてんだろ?

ほんと、その通りだし、燃える闘魂状態にあれば、勝手にやる。

もはや超サイヤ人状態になるのだから。

だから、わざわざ起業塾なんていらない。

 

起業はギャンブルじゃないからね。マジで。