先週、社員旅行で、富士山に行ってきた。
富士山は、3年前、友人たちと行ったことはあり、今回で2回目。
その時は高山病になってしまい、まっすぐ歩けなくなってしまったが、山小屋で一人2時間位休んだら歩けるようになったので、急いで頂上まで追っかけて、合流したのだ。
さすがに、ご来光は素晴らしかった。
これだけで救われるくらい素晴らしいものだ。
無事下山したものの、まあ辛いわけで、それ以来、富士山なんか二度と登るまい!と心に誓ったのだが、今回みんな巻き込んで登ることになった。
不思議なことに、あの辛さを忘れちゃって、みんな巻き込んだのだ。笑
今回、天気予報は、1週間ずっと雨で、雨の中富士山を登るというのはかなり覚悟が必要だろう、と思っていたのだが、
当日は雨が上がり、綺麗な青空のもと、登りはじめることができた。
9合目で夕食を食べて仮眠をとって、山頂を目指すスケジュールだったのだが、
夜12時くらいに山頂は強風と雪が降っているという情報が入って、登頂しないというガイドの決断を受けた。
それまで9合目からの夜景は本当にキレイだったのに、だ。
まあ、よく考えれば、もともと雨風の中登るはめになったことを思えば、ここまで来れたことも奇跡的だ。
それに、20時くらいから仮眠を取ってたのだが、寒さで2時間位しか寝れず。
まるで真冬の寒さ。
この後、この寒い中登山すると思うと、気が滅入るくらいだった。
夜明け時刻には、ガスで数メートル先も見えないくらいになって、ご来光もまともに見れない状態。
朝6時位に下山したのだが、強風と寒さで、飛ばされそうだし超怖い。
結局富士山へレスキューが登ってきたり、物資を運ぶためのキャタピラ車が通る裏ルートが開かれ、そこを下っていった。
崖や岩が無いので楽なルートなのだが、とにかく、何でもいいから、すぐ降りたいくらい寒くて寒くて!
無事下山して、ボロボロのカラダを温泉で癒して帰ったのだが、いやあ、今回も、すごく辛かった!
富士山を改めて登ってわかったことは、イモトアヤコはスゲェということである。
仕事でも、あんなのやってらんないよ!ホント!
とまあ、こんな辛い思いをまたしたので、二度と富士山なんぞ、登るまい!と心に誓うわけである。
でも、また暫くしたら、前回みたいに辛いこと忘れて、また行きたくなると思うのだ。
特に今回山頂まで行けなかったから、なおさら、リベンジ!とか思っちゃうわけである。
これが山の魅力、なのだろうが、それにしても、冷静に考えるほどに、意味がわからない。
謎である。
人はなぜ、辛いことを敢えてするのか。
今回私が社員を巻き込んで、富士山に登ったのは、ちょっとした理由があった。
仕事以外で、一緒に辛い目にあうと、楽しいことより、共有化するのではないか、と思ったのである。
実際、仕事というのは、人の一面だけで付き合うことが多い。
ノミニュケーションなんていうのは、仕事忘れて飲みに行くことで、違う部分でもコミュニケーションしていこうぜ!という計らいなのであるが、
飲みというのは、苦か楽かと言われれば、圧倒的に楽である。
べらべらとクダをまいて、時間が来たら、おつかれ!で、終わり。
私も飲むので、言いたいこと言いやすいし、これはこれでいいのだが、頭脳を使うという意味では画一的だ。
富士山は、登ってみると分かるのだが、自分の肉体との勝負でしかない。
しかも、一歩間違えば命の危険性も薄々感じながら、登るのである。
しかもマトモに寝れない。
こんなものは、苦行以外の何物でもないわけで、社員旅行で半強制的に連れてかれるんだから、社員はたまったもんじゃない笑
今回の登山は4〜50人のチームで登ったのだが、ガイドが頭に1人、最後尾に1人付いた。
イメージしていただくと分かるのだが、先頭ガイドについていくと、一人ひとりのスピードが違い歩みの遅い人がいるだけ隊列は伸びていく。
隊列についていくためには、最後尾は結構なスピードで登らなくてはならなくなる。
これが相当キツイ。
そして、途中の休憩も先頭ガイドが止まると、先頭順に止まっていくのだが、最後尾が止まるまで相当タイムラグがある。
つまり、休憩時間がまるで先頭と最後尾では半分か3分の1程度になってしまうのだ。
最後尾の方は、休憩時間も少ない。
こういう肉体を追い詰めたところでは、本性が出る。
私なんか、目的を達成するためにショートカットできるなら手段を選ばないという本性が出た。
ほかのメンバーは最後尾で一緒にチームで登っているのだが、私はキツイから、先頭のの方へ一人で行った。
だって、酸素薄くてキツイし、さっさと目的達成して終わらせたいから、少しでも楽な方がいい。笑
どうやら、私は高山病に弱い体質らしく、のっけから息が上がっていたので、こりゃマズイ迷惑かけられんというのも、もちろんあったのだが。
途中の休憩時に、社員の一人に、なんで前の方にいかないのか?と聞いたら、若い女性も登っているのに、男として彼女らより前へ行くことは出来ない、というのだ。
こういう奴には、部下をもたせようと思ったし、社会的にも自慢できる事業を一緒にやっていって、彼女や友達や親兄弟に、もっとカッコつけられるようにしてあげなきゃと、心底思った。
他の者は、まあみんなで一緒に登りたいじゃないですか、と言う。
そうであれば、もっとチームワークが発揮できる環境を作らなきゃいけない。
組織づくりというか、もっとチームにこだわらなきゃいけないんだなあと。
チームワークってコミュニケーションだったりもするわけで。
もっと取り組まないとな、と。
しかし、過去、私は、マネージメントを散々やってきて、マネージメントが大嫌いなのである。
最低限教えて、それ以上できない奴は放っておくしか無いと思っている。
だって、私の時間を、教える時間にすべて当てるには限界があるし、成長するには自分で自分の能力不足に気づいていくしか無いからだ。
こういうのに付き合ってると、会社が前に進まないのだ。
放っておいて、自分が先陣切ったほうが、やっぱり進む。
だから、小さい会社は人がいないほうがいい的な、持論を展開されているコンサルタントや経営者は数多くいるけど、基本賛成。
こういうマネージメントの手間やコストが圧倒的になくなるから。
だけどね、こういうの聞いちゃうと、もっと人がいたほうが面白いんじゃないかと思うのだ。
私はひとりで仕事したって面白くもなんともないから、会社でやってるわけだしね。
矛盾するようだけど、マネージメントに手間暇かけたくないけど、人はたくさんいたほうがいい。
これを実現するには、やはり一人ひとりのスキルアップが必要だな、だなんて思うのだが、私はここに期待しないようにしてるのだ。
だって、勉強しろったって、しないからだ。
危機感ないんだもん。無理。
であれば、常にいい人材を探すのに時間を使わないとならない。
レベルの高い人たちを仲間に入れて、危機感持ってもらうしかない。
これは私にしかできない仕事である。
それに、ある程度の人材流動性を持ってないと、相当リスクになるわけだから。
社内のメンバーを大切にするために、新しい人材を登用するとか、
マネジメントをできるだけしないように、人を入れていくとか、
一見矛盾に思えるようなことを同時にやるというのが正しい選択な気がしてならないのだ。
こういうこと考えてると、表裏一体というか、正と負とか、そういうもののバランスが非常に大事だと思うのだが、
これを説明しようとすると非常に難しかったりする。
本人は首尾一貫していると思っていても、前と言ってることが違う、なんて思われがちであるが、バランスを保ちながら昇華させていくとなると、矛盾したようなことを同時に進めていかなきゃならない。
ゆえに、とにかくコミュニケーションが必要なのかもしれないが。
とにもかくにも、弊社で、最もチームワークに適さないのは、どうやら私らしい。笑
目的達成のためには、手段を選ばないしね。
いやあ、良くも悪くも、まだまだ、独善的で、自分のことしか考えてないな、私は。
と、富士山登って、大反省。
それに、圧倒的に運動不足を痛感しまくり!
東京マラソンエントリーしたし、ランニングと筋トレを生活にガッツリ入れてくぜ!
あとキックボクシングやりたいので、近々に見学いってきますわ。
こうやって、公言して自分にプレッシャー与えないと動かないんだよ、私って奴は!!w