堀北真希氏と山本耕史氏の電撃結婚はきっと誰もが驚いただろう。
さまざまなメディアが、ヤバイ!ストーカーじゃん!と報じていたのは記憶に新しい。
たしかに、一歩間違えば、犯罪であるし、かなり強引にも感じるが、
私はこのニュースに、必然性を感じてならない。
なぜなら、山本耕史氏の方法は、優れたマーケティング戦略が、見え隠れするからである。
今回、山本耕史氏に課されたミッションは、競合ひしめく「堀北真希」という人気商品の「独占契約」するというのが目標である。
そう考えた時に、彼が取った方法は、BtoB取引の優れたマーケティング戦略の塊ではないか!と膝を打ってしまったのだ。
人気商品の独占契約は単純に金を積んでも手に入らないし、そもそも問い合わせてもなかなか商談にも応じてくれない。
私が堀北真希氏と会いたい、と事務所に電話しても取り合ってくれないだとうが、彼は役者という、自分の職業を存分に利用して接見した。
山本耕史氏の動きを見ていくと、共演者キラーなんていうのは後付で、そもそも人気商品渦巻く女優マーケットに参入したいがために、役者になったんじゃないか、と思うほどである。
そう、美人女優をモノにしたい、という欲望が異常じゃないだろうか。
きっとそのために、演技というスキルを相当ストイックに学んできたに違いない。
この辛い演技の修行を超えれば、美人女優と共演できる、というモチベーションが彼を支えたのだろう。
そして、このモチベーションと彼のマスクも相まって、人気俳優の地位を手に入れたのだと思う。
実に素晴らしい、男らしいモチベーションである。
これは、ビジネスマンであれば、自分の稼ぎを上げることに執着して、スキルをあげていくことで、
他者が入りにくいマーケットに参入することができる、というのと同義である。
そもそも、マーケティング戦術で最もパワフルなものは、なんといっても「会うこと」である。
人は、見ず知らずの人から、高額商品の契約なんか、まずしない。
人間信用が全てだからである。
そういう意味では、この美人女優マーケットというのは、彼にとって美人モデルマーケットや美人タレントマーケットなんかより、よっぽど参入しやすかったのだと思う。
とにかく、最初から「会う」という、マーケティング手法にフォーカスしているのは、お見事。
そこから、電話番号を聞いて、後日テレマーケティングというマーケティング手法を駆使していく。
テレマーケティングは、会うというマーケティング手法の次にパワフルなのだ。
もちろん、LINEでのマーケティングや、メールでのマーケティングも、テレマーケティングと併用することで、相乗効果を発揮する。
それを先天的に理解しているのはさすがである。
さらに、山本耕史氏がすごいのは、何年にも渡る長期戦を最初から念頭にいれているところである。
一昼夜では、手にはいらないことを戦略に盛り込んでいるのである。
女好きもここまでくると、もはやプロのマーケッターさながらである。
そして、なにより、山本耕史氏がすごいのは、最初から契約する商品を選ばなかったことである。
何が最も優れている商品であるかというのは、自分にしか分からないものである。
片っ端から人気女優に声をかけていき、何がベストであるか選ぶという行動に出る。
松たか子、牧瀬里穂、上原多香子、佐藤江梨子、中越典子、スザンヌという顔ぶれは比較するに十二分である。
人気商品だからといって、売れるとは限らないというのと同義だ。
彼は商品にこだわらず、自分にとってのベストを追求していったのだ。
ここも、事前に自社のマーケティング戦略が組み上がっていないと、商品に引っ張られ、ぶれやすいところであるが、
山本耕史氏は、一切ブレず、愚直なほど、共演者である美人女優マーケットにフォーカスする。
ターゲット設定の際の自身の中のペルソナがクリアであったがゆえに、当時バラエティアイドルのスザンヌなどにもリーチすることができたのだろう。
自身のほしい顧客像ひとりにメッセージを発信するほどに、それに近い属性の顧客にもメッセージは伝わるのだ。
ペルソナの教科書みたいな事例である。
実に、見事な手腕と言えよう。
そして、自分にとってのベスト商材は、「堀北真希」であると、堀北真希氏との共演を重ねるたびに確信していったのだろう。
会う、テレマーケティング、LINEやメールマーケティング、の次の手段を投下していく。
これが、ステップダイレクトメールと言われるマーケティング手法である。
これは、おそらく、テレマーケティングの次にパワフルな手法だ。
会う>テレマーケティング>ダイレクトメール
これは、人の心理に影響力を与える大きさの順位なのである。
ダイレクトメールというのは、意外なほどパワフルなのだ。
そして、山本耕史氏が、常軌を逸して、異次元のレベルに行ったのは、このダイレクトメールの定石を超えたことにある。
ステップダイレクトメールという手法があるのだが、これは同じ内容でも、キャッチコピーを変えて、3ステップ送れば、コンバージョンを最大化出来る、というものである。
しかし、山本耕史氏は、この定石を超える奇行に出る。
なんと、キャッチコピーを変えただけの、おそらく同じ内容であるであろう、40ステップのダイレクトメールを送り続けたのだ!
そんなことする競合は絶対にいない。
山本耕史氏、ただ一人であった、と断言してもいいだろう。
しかも、電話やメールのようなしつこさは、手紙になるとそこまで感じないのだ。
堀北真希氏が、見ないで捨てる、という選択肢があるのを潜在的に分かっているからである。
これは、トドメを刺すのに十分以上。
共演OKくらいの感覚であれば、さすがに40通送ったら、メッセージは読んでしまうだろう。
そして、そのメッセージが、堀北真希に刺さったのである!
きっと内容も堀北真希の心を打つ内容であったに違いない。
あなたを一生幸せにします、ということを何度も何度も、説いて証明させてみせたのだろう。
でないと、スキャンダルが一切ない、つまり身持ちの堅い、堀北真希氏を落とせるわけがない。
山本耕史氏の情熱は、コピーライティングなんてことも超越し、その想いが淡々と綴られていたのだろう。
そして何度も送ることで、コミュニケーションを繋いで、信頼を得ていったのではないだろうか。
毎日電話だったら、最初から強い好意がなければ耐えられないが、手紙というのは、好意がなくても受け取ってしまう。
それに、手紙って、どうも誠実な感じもするではないか。
だって、手紙を書くのが大変なのは、誰でも知ってるからである。
電話やメールは手軽だから、手紙に比べて、なんかのついで、みたいな印象は拭えない。
心のこもった1:1のコミュニケーションは、手書きの手紙でしか成しえないものである。
そして、そういう、コピーライティングは、結婚という人生の決断をも動かすものなのだ。
実にロマンチックな話である。
だから、別に山本耕史氏がイケメンだから、ストーカーにならなかった、というのではなく、
真摯に想いを手紙だけで伝えていっただけなのだ。
さすがに、家まで後を付けたり、毎日電話したり、待ちぶせしまくってたら、アウトだろうけど、いやはや、ここまでギリギリまで攻めていったのは、実にあっぱれである。
まあ、山本耕史氏にしてみれば、ミッションコンプリート!!
いろんな手段を講じたが、結局、だだコピーがつらつらと綴られたダイレクトメールを送り続けることが正解だったのだ。
そして、ついに、一生に一度の、堀北真希氏との独占契約を手に入れたのである!
数字にしたら、いかほどの価値が、山本耕史氏にあったのだろうか!
考えただけでも、武者震いしてしまうではないか!
(話変わるが、山本耕史氏、そろそろハゲそうな生え際だw こっちこーい!こっちこーい!w)
これは、私も真っ青な、マーケティング戦術である。
正直、そこまで考えたことなかった。
どうしても落としたい大手クライアントがあるのであれば、熱心に40ステップのダイレクトメールをひたすら送り続けるというのは、実に有効であると思うのだ。
だって、そんな競合もいないし、そんな会社もないでしょ。
私は、ちょっと今度やってみようと画策しているところである。笑
とはいえ、こんなマーケティングという、策に溺れてはならない。
あくまでも、こんなのは「策」なだけで、本当に欲するものを手に入れるための手段でしかないのだ。
だって、ビジネスでも恋愛でも、それに対する、欲に敵うものはないではないか。
だから、山本耕史氏みたいに、周りから異常に思われるくらいの、欲を持つべきなのだ。
その欲が強いほど、必ず叶うものなのだから。
さあ、あなたは、何が欲しい?