じゃあ、前回の続き。
前回のブログはコチラから、、、
マーケティングを利用したマーケットインの方法で、商品開発をする上で、3つのポイントがあるというところまでが前回の話。
今回はその3つのポイントをお伝えしたい。
その1【ターゲットを1人に決める】
商品作ってるとホントいろんな人に買ってもらいたくなる。
たくさんの人に買ってもらったら売上も上がるしね。
でもちょっとまって欲しい。
その気持痛いほど分かるんだけど、あなたが一番買って欲しい、そして買ってもらったら一番喜んでもらえるお客さんの像を1つ決めて、
それに向かって商品を作るべきだ。
その人を説得できないような商品じゃ、なんのインパクトもない薄味の商品になってしまう。
それも、20代女性、30代女性とかじゃ、ざっくりすぎる。
都心で働く20代女性?
これもだめ。
あたかも実在するような顧客像を作り上げることが重要だ。
氏名、住所、年齢、性別、年収、家族構成はもちろん、趣味趣向、その人の信条や価値感をイメージして書き出す。
例えば、こんな感じ。
斉藤ひろみ
27歳。独身女性。彼氏がいる。
職業は化粧品メーカーの営業。会社は渋谷駅の近く。
勤続5年で、まだ役職はない。年収は350万円。
女性の多い職場だが、上司は42歳の男性。新人時代から仕事を教えてくれている上司で、彼の力になるように仕事に真剣に取り組んでいる。
趣味はファッションで、休日には彼氏をつれて必ずウィンドウショッピングをする。
それと美味しいものを食べるのが好きで、いつも食べログをみて次のレストランを探している。
彼女は、今、バッグを探している。
高いブランドのバッグはあるのだが、ちょっとした外出に使えるバッグで見栄えの良い物がないのだ。
カジュアルファッションでも持っていておかしくない、
しかも容量の大きめの買い物用のバッグで、安っぽく見えないものが欲しいと思っている。
都心で働く20代の女性、とやっちゃうと、ターゲット設定できてないというのが分かっていただけると思う。
これを「ペルソナ」を作るという。
正直、この倍くらいは細かくターゲット設定したい。
そうすると、このペルソナに刺さる商品を考えることができる。
このペルソナが狂喜するくらいの商品を企画してみて欲しい。
これをめんどくさいからといって、やらないとブレブレの商品が出来上がるので、商品開発にマーケティングを加えるためにも、とても重要な考え方だ。
その2【その商品やサービスは、ペルソナの悩みを解決しているか?】
次に商品のコンセプトを考えよう。
その時に重要なのが、ペルソナの悩みを解決する商品かどうかという要素を中心に考えてみて欲しい。
人が何かを買う理由は、必ずその人の悩みと直結する。
そして、一番最後にカッコいいとかカワイイとかの感情で選ぶ。
きっとあなたもそうだろう。
さっきのペルソナに従ったら、こんな感じだろう。
今持っているバッグは容量が小さくて買い物に向かない!困った!→そうだ、大きめのバッグを買おう!→どうせ買うならカワイイいいって、人から見て思われるのにしよう!
こんな思考回路で買うはずだ。
だから、
収納量が大きいから、買い物向けに最適!容量がこんなに大きいのに、荷物を入れても形が崩れにくく、スタイリッシュに見えるバッグです。
なんて言われたら、さっきのペルソナの斉藤さんは、めちゃくちゃ検討してくれる。
最後に商品を手にとって、カワイイなと思ったら、買っちゃう。
だから、デザインとか主観的なカワイイとかは一番最後の要素。
デザインより、実は悩みを解決したいという動機の方が実は大きいのだ。
ペルソナの悩みはどこにあるのか、それを解決するためにはどのような商品を開発すべきかというのを逆算的にいれていくことで、
売れる商品ができあがる角度が高くなっていくのだ。
その3【その商品に付加できる情報やストーリーはあるか?それはペルソナがワクワクする内容か?】
最後に商品のストーリーを作っていく。
人はモノを買う時に、そのモノだけを買ってるわけじゃない。
例えば、同じバッグでも、そこにストーリーがあるほうが圧倒的によく見える。
パリスヒルトンも使っているバッグとか、縫製がヴィトンと同じ工場で作られているとか、こういうものがストーリーになる。
もちろんこんな大袈裟なものでなくても、構わないが、ペルソナがワクワクするストーリーでないとダメだ。
あなたが開発する上で、いろんな苦労や悩みをストーリーにしても、それがペルソナがワクワクするかどうか?
これを商品開発の時に考えるだけでも、その商品の価格を大きく上げていくことができる。
なぜなら、商品の付加価値というのは、このような情報価値でしかないからだ。
だから、1,000円のバッグを50,000円に見せることもできるのだ。
この情報価値に投資していくと、いわゆるファッションブランドが出来上がる。
いきなり大掛かりな投資はできないと思うが、頭を使ってアイディアを出して、まずは付加価値の高い商品を作ってみたらいかがだろうか。
この記事が、あなたの商品開発に少しでも役立てたら嬉しい。