某ビジネス教材販売会社から、こんなメールが送られてきた。
この会社の商品でマーケティングを学び直したきっかけになったし、
実務でも結構助かったこともあるくらい、ちゃんとしたものは販売されている会社だ。
だが、このメールはひどすぎる。
正直、マーケティングわかってる?ってコッチが聞きたくなるくらいひどいメールだった。
悲しさ通り越して、怒りになったので、公開処刑したいと思う。笑
以下文面
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加藤さん
お久しぶりです。
◯◯会社の◯◯です。
最近ご無沙汰しておりますが、お元気でしょうか。
ビジネスは順調でしょうか。
加藤さんのことですから、
きっとビジネスにプライベートに大忙しで、
ご活躍されていることと思います。
実は、このメールも、
昨夜寝る前にふと加藤さんを思い出し、
最近どうしてるかなと思い、お送りしました。
私もご挨拶がなかなかできておらず、
失礼しておりますので、本日は、
何か少しでもお役に立てないかなと思い、
最近私があっと驚いた
事例を共有したいなと思います。
本当にすごい内容で、
是非加藤さんにも聞いて頂きたいので、
1〜2分で共有させてください。
あと、可能であれば
意見ももらえると嬉しいです。
(中略)
本当に素晴らしいコンテンツになりましたので、
もし気になって頂けましたら、お手数おかけしてしまいますが、
以下のURLからお申し込み頂くか、メールをください。
私の大切なスタッフから
ご連絡させて頂きたいと思います。
それでは、
加藤さんのビジネスの
更なる成長とご発展を願っております。
またお会いしましょう。
◯◯会社社長 ◯◯
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ふぅ、、、、苦笑
マーケティングを学んでいくと、大枠の考え方、というかマインドセットを学ぶ。
マーケティングを正しく使うためには、そういう本質的な考え方が重要だからだ。
彼らの扱っているのはそういうマインドセットを体系化したものが主力商品なのだが、
そこでは、アメリカ人のマーケティングの大家が、「顧客を愛しなさい」とか、あるわけです。
その通りなんだけど、完全に捉え違えちゃってる。笑
しばらく音沙汰なく、いきなり寝る前に思い出すかよ!笑
これカワイイ女の子だったらまだしも、この社長おっさんだぞ?
オレはゲイか?笑
気持ち悪い。
もちろん、部下の女の子かだれかに書かせてるんだろうけど、
そもそも、社長の名前が入っているメールを本人以外の誰かに代筆させるということ自体、
顧客を愛してねぇだろうが。
奥さんや恋人へのラブレターを代筆したら、どんな女性でも激怒する。
自分の声で書けよ。
相手に伝わるよ、こういうのは。
挙句の果て、どうだ?
まるで、出会い系サイトとかのスパムメールみたいになってないだろうか。
どこどこで待ってま〜す、的な。
しかも、落とし所のURLはランディングページになっていて、20万円の商品の申込を促している。
どうしても、こういうのは悪徳業者のニオイがしてしまうのだ。
そもそも、すべての人は売り込みに対して、いいイメージがない。
その上に、こんな小手先で愛を語られても、胡散臭さしかでてこないのだ。
このように、「顧客を愛しなさい」というような耳障りの良いことは、素晴らしいな、と感情を揺さぶられる。
自己啓発の夢が叶うとかも一緒で、夢が叶うという耳障りの良い言葉にやられてしまう。
だって、夢は紙に書くから、叶うわけじゃない。
その目標を文字にしているから常に意識しやすくなるってだけだ。
そうやって、取り違えている人たちが多いから、成果がでないで、ずっと自己啓発し続けてしまう。
このように、その物事のバックグラウンドまで把握して、
本質をきちんと捉えないと、このような浅はかな文面が出来上がってしまうのだ。
この場合、私が思うに、このマーケティングの大家は、戦略的に「顧客を愛しなさい」ということを言っているのだ。
つまり、宗教のようにどの顧客も同等に愛す必要は無い、と言い換えられる。
私のように、たいしてお金を落としていない顧客には、それなりの対応でいいじゃないか。
顧客のほうだって分かっているし、そもそも寝る前に思い出すわけないんだから。
そんな気持ち悪いおべっかをする必要すらない。
誰もが相手との親密度具合で対応を変えるように、ビジネスではビジネス上のマーケティングではマーケティング上での親密度具合があるはずだ。
そういうことに気を配らないと、お互いのコミュニケーション成立しない。
理論上ではOKなことも、感情が拒否することがある。
他人を愛しなさいとかも、ほとんどみんな、賛成だ。
だが、感情がそれを許さなかったりする。
時として、感情は、理屈を超えて正しいことが多い。
それは本質とのギャップや差異を大きく感じるからだ。
そして、心に微塵も思っていないことを、大きく大きく大げさに表現していくほど、相手に違和感を与えるのだ。
それが、このメールのキモい!と感じる正体だ。
理論を学ぶのもいいのだが、お勉強だけでは、上っ面の知識しか入ってこない。
むしろ、知識を学ぶのだって、一つのテーマをいろんな角度で主張している書籍を読むべきだし、
このような一つのテーマを実現させるにも、いろんな方法で検証していくべきだ。
物事の本質は、多角的に捉えないと見えてこないのだ。
何も考えず、切り取られた名言に影響されたまま、そのまま書いてしまったこのコピーは、ただの勘違い野郎でしかない。
浅いから、まるで受け手をバカにしているようかの印象すら与えてしまっているのだ。
ひとつの角度だけで切り取っていくと、いまの例のように、まるで逆効果になるのだ。
このようなメールだけでなく、もちろん本体のマーケティングにも同様に本質がある。
そして、マーケティングの本質を理解するというのは時間がかかる。
学ぶだけでなく、あなたの経験を通じていかなくてはならないからだ。
だから、マーケティングを理解したいと思うのであれば、
いろんな角度からの書籍を読むべきだし、いろんな専門家の意見を聞くことをオススメしたい。
そして、即、行動。
失敗したら、また書籍を調べて、改善し、また行動。
こうやっていくと、マーケティングの本質が捉えやすくなってくるのだ。
PS.
なぜ、私がそんなことを気づいてしまうかというと、
実際ビジネスで取り入れて、失敗しているからだ。
ここまでひどくないが、やはり本質を捉えられずに、メールを出して、Twitterでボコボコにされたこともある。笑
なんでこんなことになるのかを必死で考え、学んだからこそ、今があると思っている。
そんな私なりの経験と実務を通して、マーケティングの本質をシェアさせていただければと思い、
マーケティングの書籍を読み解く勉強会を開催したいと思う。
実業をやられていて、もっとマーケティングを理解したいという経営者には、絶対オススメだ。
詳細は後日発表したい。
PPS.
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