年賀状は、最強のコンテンツメディア。しかも、開封率ほぼ100%のモンスターDMである。 | アナーキーマーケティング

年賀状は、最強のコンテンツメディア。しかも、開封率ほぼ100%のモンスターDMである。

ダイレクトメール

 

仕事納めもそろそろ。

年の瀬に、やらなきゃいけない行事の一つは、年賀状である。

この年賀状、ただの挨拶状だと思っていると、

メールでよくないか?と思ってしまうだろう。

実は、私も以前は、年賀状を全部メールで済ませていた。

HTMLメールで全送信できれば、別にわざわざ年賀状を買って、印刷する手間もなくなる。

コストだけじゃなく、極端な話、12月31日までにコーディングを完了しておけば、1月1日の到着に間に合うわけで、

この年の瀬の忙しい時に、ハガキの年賀状だなんて、面倒なことをする必要がないんじゃないかと、思っていたのだ。

なぜなら、メールだって、挨拶という目的は達成されるからである。

スポンサーリンク

しかし、ある時、マーケティングの”あること”を理解すると、年賀状をハガキで出さないということが、年に一回の売り込みのチャンスをみすみすのがしていることに気づいたのだ。

それ以来、ハガキで年賀状を出すようにしている。

このマーケティングの”あること”とは、

コンテンツと、広告のバランスを操れるものが、マーケティングを制す、ということである。

そもそも、コンテンツとは、ユーザーに対して役立つ情報を指す。

映画、音楽なども含めて、エンターテイメントをコンテンツと呼んでもいいかもしれない。

コンテンツというのは、楽しいとか興奮とかという快楽を与えるので、人が集まってくる。

それだけ人が集まるモノは、場所が必要であるわけで、その場所を提供しているのが、メディアだ。

メディアは、リアルな場所もだが、電波に乗ったテレビ、ラジオ、印刷した冊子を店頭や家に流通させた、雑誌や雑誌、インターネットを利用したウェブサイトなど、多くの人の目にさらされるモノを指す。

そして、人の目にさらされるという、この特性を活かして、広告主は自社の広告をそのメディアに出すのだ。

逆に、広告は、それだけでは、誰も楽しいという感情をもつことは、基本的にはない。

なぜなら、買って!買って!買って!と、言い続けることが広告だからである。

ユーザーにしてみれば、広告は邪魔でしかないのだ。

でも、広告主が出す、広告費によって、コンテンツが制作されているとなると、広告主になんかしらの利益がないと、そのコンテンツにカネを払う意味がない。

とはいえ、広告主がコンテンツに首突っ込むと、せっかく多くの人を魅了しているコンテンツがどんどんつまらなくなっていく。

面白いコンテンツで人を集めて、ちょろっと、広告を出すと、まあいいかと広告を見てもらえるのだが、

このバランスが狂って、広告比重が多くなると、せっかく集まった人は逃げてしまうし、

コンテンツ比重を多くしてサービスしすぎても、広告を見てくれない。

ここのバランスが非常に重要なのだ。

このバランスが最も分かりやすいのが、テレビの例である。

テレビのコンテンツは、広告費で制作されているのは、ご存知だと思うが、その時間配分の割合はほぼ決まっているのだ。

おおよそであるが、目安はコンテンツ:CM=8:2くらいで構成されている。

60分番組であれば、12分程度CMで構成されているってことである。

これ以上、CMが長いと、番組を見なくなるのだ。

これが広告を許容される限界なのだ。

そんな広告も、近年はコンテンツ化されてきている。

最後の1秒あるかないか程度でしか、広告のお知らせをしてない。

視聴者はテレビは映画やドラマを見るためにつけるのであって、CMを見ようとつける人はいないからだ。

インターネットでも、広告を広告っぽく見せないようにする工夫に必死である。

最近流行りのステマなんて、あたかもコンテンツかのように、広告を作って話題にさせることを非難した言葉であるが、

ステマなんか、テレビの世界では、とうの昔からやってるのだ。

じゃあ、なんでキムタクがドラマで着た洋服がバカ売れするんだ?

まさか、キムタクが自分で選んでスタイリングしたとでも思ってるのか?

広告による経済を否定するのであれば、タダで恩恵にあづかっているコンテンツを見ないと宣言したほうがいい。

ただ、ステマでやっちゃいけないのは、嘘をつくことである。

いくら広告主やメディアから金積まれても、嘘の記事は問題外である。

こういうことがやりやすいインターネットメディアだから、叩かれやすくなっているのだと思うのだが。

話は逸れたが、とにかく、それだけ広告の売り込みというのは、拒否反応を示してしまうものなのだ。

これは、ダイレクトメールなども一緒である。

売り込みの広告ばかりのダイレクトメールは破棄されやすい。

自宅の郵便受けにゴミを入れられてるかのように思うからだ。

チラシにしても、自分に関係のない売り込みチラシも同様だ。

ただ例外もある。

スーパーのチラシなんかは、近隣の主婦がほしい情報だからお役立ちコンテンツなのだ。

数少ない売り込みでも許されるダイレクトメールだが、こういうのはレアケースだが、それ意外はゴミである。

で、ここで、ちょっと考えて欲しい。

年賀状をゴミだと思う、人は一体何人いるか?と。

 

年賀状=自分事なので、来た年賀状は、全部目を通す。

通さない人いたら、本当にビビるくらい、ほぼ100%見る。

開封率100%のダイレクトメール、と考えたら、こんなモンスター媒体は存在しない。

そうなのだ。

年賀状は、最強のコンテンツメディア、なのだ。

あなたは、このコンテンツに、自分の広告を乗せればいいのだ。

見た目は一緒のハガキだ。

だが、普段は、ゴミ扱いのダイレクトメールだって、この時ばかりは年賀状という名を借りた最強のメディアになる。

宛名面は、完全にコンテンツだ。

だって、見たら年賀状ってひと目で分かる。

だから、デザイン面には、おもいっきり広告を出してみよう。

先に述べたように、広告は誰も見てくれない。

人を集めるための面白いコンテンツを作るというのは、めちゃくちゃ大変だ。

広告主がコレができないから、コンテンツで人を集められるメディアにお金を支払って、広告を出してもらう。

テレビの制作だって、昼夜を問わず企画会議をして、収録して視聴率を稼ぐことに必死である。

インターネットメディアは、アクセスの量を元に媒体価値が決まるので、優良なコンテンツを作るのに必死だ。

あなたは、そんな苦労もせずに、年賀状というメディアに相乗ればいいのだ。

しかも、年賀状いくらよ?

@52円だ。

1,000枚出しても、52,000円!!

100%開封率で、こんな破格な広告費あるだろうか?

少なくとも、私は他に知らない。

さあ、年賀状をまだ書いていないなら、あなたの広告としておもいっきり作るといい。

やっちゃいけないのは、コレ!

nenga

年賀状だっていうのは、宛名面みりゃ、分かるから。

あ、オリジナルデザインの年賀状は、基本ダメ。

やっぱりコレ使わないと。

hagaki02

©アクセア

コレみて、年賀状を連想しない人は、日本国民に誰一人としていない。この宛名面に、相乗れるから意味があるのだ。

できればこの宛名面に、チョロっと挨拶文入れて、デザイン面全部広告にしたいくらいだ。

もちろん、そうやって、デザイン面全部広告に使うのもいいのだが、

さっきのコンテンツと広告の黄金比の8:2を意識して、ちょうどいいのは、こんな感じ。

hayawarinenga

ただ、デザイン面にはレイアウトの限界もあるので、私なんかは、QRコードでLPと連携して出したりする。

意外と、オフラインオンラインというのだが、これ結構反応あるので、是非試してみて欲しい。

 

私が特に勧めたいのは、あなたの顧客には、来年売りたい商品のオファーを、そして、見込客には無料オファーの年賀状を出すことだ。

特に、見込客にはあなたの商品を体感できるものが望ましい。

こういうのを通じて、オファーを作る難しさを理解していただきたいのだ。

値引きだけがオファーじゃないし、お客さんが興味をもつオファーって、相当考える必要があるのだけど。

仲いいお客さんに電話して、何してもらったら嬉しいか聞いて、それをヒントに作るとハズレにくい。

それから、忘れちゃならないのが、この年賀状を見たお客さんが、何をしたらいいのかを明示することだ。

この場合なら、電話してください、ということである。

電話がかかって来たら、1コンバージョン。

まあ、電話が一本もかかってこなくても、挨拶したというコミュニケーションはほぼ100%残る。

認知はされるので、出さない意味はないのだ。

まあ、こういうのは、やってみることに価値を見いだせるかどうかだ。

ぜひ失敗覚悟で、やってみて、ダメならまた考えればいいのだ。

最初から、大成功なんて、まず無いんだから。

ただ、年賀状ってだけで、大ゴケはまずないので、このチャンスを活かすべきだと思う。

さあ、近くの郵便局へ行って、チャレンジだ!笑

 

ん?もう出しちゃったって?

それは、申し訳ない!

私は私の年賀状作るので手一杯だったのだ。

さすがに、年の瀬は、自分事を優先させてしまったのを許して欲しい。

また来年もあるさ!笑