先ほど所用を済ませ、近くの行きたかったコメダ珈琲に潜入した。
なるほど、席によっては電源も確保できるではないか。
しかも衝立がいい感じで目隠しになるから文章書くには最適な環境だ。
隣の席は、若い男女が悩み相談をしている。
男の方は30代前半のイケメンだ。
女性のほうは同い年かもう少し年下の印象。
でも、ブスだ。
どれくらいブサイクかというと、まず化粧してない。
すんげぇノッペリした面である。
着てるものは、寝間着のようなヨレヨレのTシャツに、おばはんが履くようなスパッツ。
なんでこんなブスが、イケメン君相手しているのかと不思議に思いながら、アイスコーヒーとモーニングを頼んだ。
そしたら、こんな会話が聴こえてきた。
あの子、肌質で悩んでて、無印の美容液使ってるんだって。
なんで使ってるのかちゃんと理由が無いんだったら、私が〇〇勧めておくね。
変えたら、絶対良くなるよね。絶対そう思う。
コラ、ブサイク!お前、そのブツブツ面でよく言うわ!
男も、人のために!とか、一線を超えると次元が変わるとか始まって、、、、
私の頭は、一瞬にして、シロノワール。
真っ白。
おっと、戻ってきた、、、
そうか。そういうことか。
マルチ野郎の会議じゃねぇか、これ。笑
私は、マルチ野郎が大嫌いである。
人の悩みにつけこんで物を売っているからである。
こういうのが私は本当に嫌いなのだ。
考えても見て欲しい。
年頃の女の子が酷い肌のトラブルで悩んでるというのは、本当に辛い深い悩みだろう。
そんな人に、マルチの素人がプロぶって、中途半端な知識で、アドバイスしちゃだめだ。
ひょっとしたら悪化することだってあるし、もっと辛い思いをさせるかもしれない。
本来なら皮膚科の医師がちゃんとアドバイスすべきで、肌だけでなく、内蔵や栄養や食品などの分野にも詳しければ、抜本的なアドバイスができるはずであるが、残念ながらそんなマトモな医者は少ない。
医療のシステムがそうさせてるのか分からないが、ほとんどの医者は自分の専門の部分しか診れない。
肌が悪ければ肌でなんとかしようとするし、歯が悪ければ口の中をいじるし、胃にガンができれば切るだけである。
それで済むこともあるんだろうけど、私にはどうにもしっくりこない。
人間の身体って機械じゃないんだから、その部分だけで完治するとは思えないのだ。
普段の食事、睡眠、生活環境など、全部トータルで診なくてはならないんじゃないだろうか?
現代の健康に関するさまざまな情報は、こういう医者に対する不信感というものから出てきているのだ。
最近問題の水素水だって同じ。
どの医者も医療関係者も、あんなの意味ないよ!と、声を大にして言わなきゃいけない。
言っても、風当たりが強くなるから誰も言わないだけでである。
下手すりゃ、金もらって、水素水を推してたりするわけでしょ?
水は身体に不可欠ですから、健康にいいです、みたいな交わし方しやがって。
メディアは嘘だ、メーカーも嘘だ、水素水はタダの水だ、と、なぜ言わない?
地位も名誉もあるなら、そういう欺瞞に中指立てるのが、医者の仕事じゃねぇか。
国から貰える金ばっかり勘定してるから、やるべきことが見えなくなるんだ。
いや、国から金貰ってるんだから、その分を世の中に還元するのが、医者の義務だ、義務!
医者がそんなだから、こういうマルチ野郎は、抜け穴をくぐって、本当に悩んでいる人に近寄り、それっぽい商品を販売するわけである。
そして、こういう輩が、儲かっていくのだ。残念ながら。
儲かりそうだから儲ける、売れるから売る、こういうのは一見、正義に見える。
たしかに正しいことであるが、本当に誰かのために、社会のために、なってるのだろうか?
自分の儲けだけにフォーカスしていないだろうか?
マルチのビジネスモデルも、マーケティングの教科書からしたら、まあ見事というか大正解のモデルである。
だが、上っ面を真似てるだけに過ぎない。
そもそもマーケティングの本質は、顧客との関係性を深めていくことにある。
さらに、マーケティング戦略となると、すべてがマーケットに向いていく必要がある。
マーケットとの関係性を深めていく活動だから、マーケティング、なのだ。
マーケットを無視し、自分だけ稼いでも、マーケティングは成立しない。
成立しないということは、マーケットに雑音を与え、迷惑をかけるだけでなく、顧客にたいして詐欺まがいなビジネスになっていく、ということである。
そう、マルチ野郎みたいに、だ。
本当に顧客を理解し、顧客を想うのであれば、顧客にたいして誰よりも詳しくなきゃいけない。
あのお客さんは、こういう方だから、こういうことしてあげると喜んでいただけるんだよね!という具合に。
そして、そのアドバイスは、プロとしての十分な知識と経験があるべきである。
だって、自分の友人に、適当なこと言ってたら、どんどん友達いなくなるでしょ。
自分の儲けだけにフォーカスし、大して知識もなく専門商品を勧めていたら、そりゃ、友達いなくなるよ。
それから、
私は女優・藤原紀香。私も毎日飲んでる水素水。おすすめよ。
みたいなこと言われてもね、藤原紀香があなたのことを知ってるわけでもないわけで、水素水飲んでも、問題は解決するわけでもない。
NORIKA FUJIWARA OFFICIAL WEBSITE
メディアというのは、あたかも出演者と会ったかのような、知り合いかのような錯覚を与える。
これは気づいているようで気づいていないが、メディアの最強の特性なのだ。
だから、会ったことのない藤原紀香の意見に振り回されちゃうわけ。
もう一度言うけど、藤原紀香は、あなたのことを知らないからね!
そもそも、あなたがどういう人か分からないし、そんな知らない人に何を勧めてんだよ、って話。
本来なら、友達や家族、知り合いとか身の回りの大切な人たちに、愛を持ってるから、問題解決に手を貸すわけでしょ?
知らない人に手を貸すほど、慈悲深い人なんか、ほぼ存在しない。
でも、なんだか藤原紀香って愛情深い素晴らしい人格者みたいな感じがするし、これ買ったら藤原紀香になるんじゃないか、くらいの図々しさで商品は売れていく。
売れたら、藤原紀香起用は正しいのか?
正しくないから、ステマ感バリバリなわけでしょ?
マジでマルチ野郎以下なわけです。
こんなのはマーケティングじゃない。
水素水で、儲かるかもしれんが、マーケティングの本質を外しまくってる。
その代償に、信頼を失ってる、ってわけだ。
鋼の錬金術師の錬金術みたいなもので、等価交換だ。
しかも、魂の代わりに人体を持っていかれる人体錬成みたいに、金の代わりに、企業として一番大切な信頼の一部を持ってかれちゃってる。
本当のマーケティングは、愛する家族や友人、知り合いのためにだけに問題解決したけど、これはきっと世の中のためになるから、ビジネスというレバレッジをかけて広めていこう、ということでしかないのに。
宣教師フランシスコ・ザビエルは日本中を歩きまわって布教したが、本来はビジネスもそうすべきである。
いままでの仏教徒や神道の人たちが、キリスト教という新しい問題解決法を受け入れてもらうには説いて回っていくしか無い。
でも、それが自分の家族や友人にも救いになってるし、きっと日本でも同じように救いになると信じているからこそできることだ。
これは本当に地味な活動だが、マーケティングの本質もコレに近いんじゃないかと思っている。
とはいえ、いろんなメディアや道具が揃っている現代では、昔は足で稼いでいた時間を時短することができるので、マーケティングを使っているだけ、と考えたほうがいい。
足でやって1しか出来なかったことを、電話、FAX、Eメール、DM、WEBなどを使って、10も100もこなせるようになったのだ。
しかし、不思議と手段だけで、小手先だけで儲けようとしていくのが人間である。
問題解決の本質から目をそらし、知らない人が買いやすい形にして売上だけを追うっていってしまうのだ。
本来あるべき、人と直接会って、知り合って、その人のためにやるという本質がズレた瞬間に、マーケティングじゃなくなる。
自分の商品をいかに広告を使って売って知らしめるか、と考えるから、マーケティングの本質から大きくズレてしまうのだ。
例えば、リストを大量に手に入れたり、大量のPVを稼いで、そのうちの1%が買ってくれればいいというのは、マーケティングを上っ面で捉えてしまっている考え方である。
その結果、多くのスパムメールやゴミのようなDMなど迷惑を世の中にかけてしまうのだ。
本当に世の中のために問題解決を!と行動しているのであれば、多くの人に嫌がられることもないだろう。
マーケティングは儲けの手段として使うのではなく、あなたの志を形にするものとして考えられた時、はじめてマーケティング戦略というものが出来上がるはずだ。
私腹を肥やすためだけに、マーケティングを小手先で使えば、ビジネスで最も重要な信頼を失う。
マーケティングで、売上上げたいんだよね、というのは一見正しいが、何のために売上をあげて、この社会でどんなことを担っていくのかってことが空っぽだったら、それは小手先以外の何物でもないのだ。
だって、儲かりゃなんでもいいんでしょ、って話にしかならないからである。
あなたが儲かろうが、損しようが、誰も興味ないのだ。
そんなの、誰も共感してくれない。
ただの裸の王様である。
その代わり、少しでも日本をいい社会にするために、大きな志を持って、マーケティングをちゃんと利用すれば、マーケットから顧客から信頼以上のものが必ず帰ってくる。
少なくとも私はそう信じて毎日取り組んでいる。
私は日本の資産を海外に広めていきたいのだ。
それが次世代の日本を作っていくことになると信じているのだ。
だから、無理矢理でも海外に拠点を作り、ビジネスしている。
私は海外のマーケットから外貨を稼いでいかないと、これからの日本の経済は立ちゆかなくなると思っているし、そのために多くの味方を作っていかなきゃならない。
日本の素晴らしい技術やノウハウ、商品などを、海外のマーケットで売るには、そういうものを持っている企業たちと会っていかなきゃならないのだ。
だから、マーケティングの仕事をしている。
私のセミナーもコンサルも、何もかも、本質に忠実なことしかやらない。
だから、すんげぇ地味。地味だけど、頭痛くなるくらい濃い。
わかってるんだ。
顧客やクライアントは、もっと派手でPVとかドッカーンと集まるようなマーケティングを期待してるのを。
でもね、そんなの他でやってくれ。意味ないんだ。
さっきの医者じゃないけど、部分的に治すこともできるけど、そこじゃないでしょ?って思うから、地味な話してんだ。
WEBマーケティングのコンサルだって、ゴタクいいからコンテンツ書いて下さい、って言うんだけど、これもそう。
いいんだよ、SEOとかセールスライティングとか、広告出稿とか、SNS集客とか。
その前に、経営者の想いを形にしないと、そんなもんやっても金がダダ流しになるよ、って。
それを書けない、って言うのは、一体どういうことだ、と。
志がなくビジネスしてなんとなく回ってるから、私に戦略を作ってほしい、って言うのか?
だったら、この経営者の年収の2〜3倍くらいフィーをもらってもおかしくない。
だいたい、中小企業レベルでマーケティングをやりたいのであれば、マーケティング戦略を自分で考えないとダメだ。
だったら、ずっと下請け仕事やり続けるしかない。
自分の会社で成し得たい世界がないんだから。
その企業に、本当のマーケティング戦略がないから、マーケティングが上手くいかない。
マーケティング戦略とは、メッセージ。
メッセージがないマーケティングしてどうすんのさ。
主従逆転しちゃってる。
だから、どの広告も、オレの会社の商品買ってね!って言い続けるしかない。
そんなの、はたから見たら、相当ウザい。
マーケティング戦略がないと、マーケティングするほどに、信頼がどんどんなくなってくのだ。
医者がね、毎日1時間歩いて下さいとか、食事制限の話を淡々としてたら、頼む、薬だしてくれ!手術してくれ!って、あなたは思うかもしれない。
ほとんどの医者は手術して金を受け取るだろうけど、私が医者なら、あなたの生活習慣が問題だったら、薬漬けにしたり、手術なんかするより、生活を治すことを優先させる。
これ、すげぇ地味なオチだ。
でも、これは患者自身がどうしたいかでしかない。
そもそも人生で何を成し得たいのだ?って話。
それで、細く短く生きるのか、太く長く生きるのか。
なんも考えないで刹那的に生きてるなら、切って貼って薬漬けにしておけばいいけど、志があって生きていくのであれば、話は変わってくる。
そういう意味では、医療とマーケティングは一緒だ。だから、私はあなたの生き様と志にしか反応しないんだ。
あなたの志に、レバレッジをかけたいなら、私を呼んでくれ。
私ができることを全面的に協力するから。
そういう企業と、そういう経営者と、ガチンコで仕事がしたいんだよ。
喧嘩しながら、くっそ熱い仕事がしたい。
あなたの覚悟を私に見せてくれ!
そういう人たちと仕事がしたいから、こんなアナーキーマーケティングなんていうのをやってるのだ。
私はあなたのような熱い人達を煽ってるんだ。
私は、藤原紀香使って、水素水売るために、マーケティングやってるんじゃないんだよ!
コピーライティングで人を煽って騙すために、マーケティングやってんじゃないんだよ!
私を奴らと一緒にするな。
日本のために、少しでも尽力したいから、マーケティングやってんだ。
多くの日本企業が苦手なマーケティングを私がサポートすることで、日本企業としてインパクト出せるなら、いくらでもやったるぜ!