自己啓発とロック | アナーキーマーケティング

自己啓発とロック

マインドセット

自己啓発というのは、ややもすると、宗教くさくなる。

Facebookの投稿ページで、自己啓発セミナー行ってます!頑張ってます!みたいなのを見ると、ちょっと気持ち悪い感じがするのだ。

だってさ、あれ、完全に洗脳だろ。

自分で解決できないから、人の教えを聞いて満足しているにすぎない。

私も、30歳くらいのときは、自己啓発書を読みまくって感動したし、仕事が辛いときに救われたこともある。

だから、否定しているわけではないことだけは、先に申しておく。

すべてが悪いものでもないのも知っているし、アメリカで最も有名な自己啓発の方のロックコンサートみたいなセミナーにも行ったなかで、それでも敢えて言いたいことがある。

自己啓発なんてやめちまえ!と。

若い子たちだったら、いいぞ!啓発されとけ!と思うが、

特に、経営者でハマっているのを見ると、正直、痛々しく感じるのだ。

いまさら、自己啓発ですか?と。

あまりにも、遅くねぇか?と。

申し訳ないけど、そんなこと自分の頭で考えろや!って思っちゃう。

だってさ、何十万も払って、そういうことやらないと、モチベーションキープできない社長って、どうよ?笑

自分でモチベーション上げられないくらいの志なら、事業やめちまえばいいんじゃないの?

自分が従業員だったら、めちゃくちゃ怖いね。付いて行きたくないもん。

そもそも、

自分の上司や社長が、キラキラした目で、

「お楽しみ様です!」と、訳わからん挨拶を毎日言い続けてきたり、

「夢を書き留めれば叶う!」とか、ただただ耳障りの良い、

科学的根拠のないことを言い続けたり、

「望年会」とか、夜露死苦さながらの、訳の分からん当て字でメールが送られてきたりしたら、あなたはどう思うだろうか。

形だけ真似しても、中が伴ってないんだから、見てて気持ち悪いなあ、なんて思わないだろうか。

 

一方、ロックもその音楽やスタイルに共感し、憧れてそこから自分を見つけていくという点では、

自己啓発みたいなもんだが、キラキラした形から入る自己啓発とは全く別物だ。

ロックは、何かにあがない続け、表現のために自分をさらけ出すことで、伝えられるエネルギーだ。

それが、芸術まで昇華されていき、人々を魅了していく。

そこには、想いを伝えたいという志と、伝えるために音楽的なテクニックを習得していく地味な反復練習の鍛錬しかない。

憧れに向かうほどに、苦行がある。

その苦行と生まれつきの音楽的才能がある選ばれた人間のみにしか、表現できない世界でもあるのだ。

やってる奴だから言えるなんていうレベルではない。

突き抜けちゃってる奴だからこそ、見える本質っていうものが、そこにはあるのだ。

どのくらい深いか、ちょっと例をあげながら、私の思いの丈をコメントしていきたい。

かなりの長文になるが、動画をみながら是非身て頂けると、私が言いたいことをより深くご理解頂けると思う。

 

 

 

変わり続けてきたからこそ、変わらずに生きてこれたんだ

ニール・ヤング

 

本質をえぐるような深い言葉だ。

外的変化に順応せよ、そうすれば、生き残れるんだということだろう。

そう、ビジネスだって一緒だ。

ニール・ヤングから教えてもらってたから、いま食えてるんだ。

 

とにかく作ることだ。たとえそれがひどいものでも作り続けろ。きっとすぐにグレートになれるさ。

ニール・ヤング

 

仕事ができるようになるって、こういうことだって、仕事する前から分かってた。

ニール・ヤングが、教えてくれてたからだと思っている。

 

 

 

 

月に手を伸ばせってのが俺の信条なんだ。たとえできなくてもね。その方がよっぽどマシだよ。

ジョー・ストラマー

手に入るなんて誰も思わないことを、

手に入れられるって思い込むことがどんなに大切か。

きっとクラッシュだって、そうやって成功してきたんだ。

そういう考え方で生きていけば、自分だって成功するはずだ。

 

 

 

 

夢のある生き方が出来ない人が、他人の夢を笑うんだ。

ジェームス・ブラウン

夢って自分はこうありたいっていう自己実現だ。

これを押し通そうとすると、周りから特殊って烙印を押される。

そうやって、変人扱いされたっていいんだ。

あいつらのほうがおかしいんだから。

お前は、間違ってないって、ファンクの帝王のJBが言ってるんだ。

間違ってない。

 

 

 

 

ひとりで見る夢はただの夢。みんなで見る夢は現実になる。

ジョン・レノン

ジョンは、やはり、ヴィジョナリーであり、リーダーだなと。

そして、チームでやることや、志の大切さを教えてくれる。

 

 

 

 

僕とジョンは盗作の天才なんだよ

ポール・マッカトニー

音楽だけじゃない。

どんなものも何かの盗作だ。

そうやって出来ていくのが文化だし、文明なんだ。

だからパクってパクってパクり倒していけば、そのうち本物になるって、10代の頃からギター片手にみんなに言ってたもんな。

 

 

 

 

オリンピックじゃないんだから、速く弾く必要はない。大事なのは1分間にいくつ弾けるかではなく、1つの音にどれだけ意味を込めるかだ。

ジョー・ペリー

ジョー・ペリーのギターってよく分からなかった。

地味だし、スティーブン・タイラーの方が華があるしね。

でも、こうやって、ジョー・ペリーのギターが丸裸になるとよく分かる。

こんなにもブルースが流れてるんだって。

ペラペラ喋る説得力なんかより、音一発で黙らせる。

これが真実なんだって知った。

 

 

 

 

覚えておいてくれ。消え去るより、燃え尽きたほうがいいんだってことを。

カート・コバーン

燃え尽きるくらい夢中になってやらないと、何も手にはいらないってこと。

仕事だって、中途半端な気持ちじゃだめなんだ。

 

 

 

 

君の立場になれば君が正しい。僕の立場になれば僕が正しい。あのころ自分はずいぶん年をとっていた。今はもっと若い。

ボブ・ディラン

私は40歳なのだが、この歳になって、はじめて身にしみて、これが理解できる。

脳みそだけは、学んだり、経験を積むほどに、年とともに柔らかくなっていくもんだ。

ボブの教えは、歌の歌詞というのが、さらに素晴らしい。

 

 

 

 

俺はテクニシャンではないが、アイデアを組み合わせる達人だろう。

ジミー・ペイジ

三大ギタリストのなかでも、最もテクニックが無い。

だけど、ギターが斬新でカッコイイのだ。

テクニカルでトリッキーなものが、人の心を動かすわけでないということを教えてくれた。

本質をきちんと捉えてアプローチすれば、手先の器用さにはかなわないくらいの説得力がでてくるんだということを教えてくれた。

マーケティングでも、WEBマーケティングとかでテクニカルなものを訴求しているマーケティング会社が多いけど、

私はジミー・ペイジのような存在でいいんじゃないかなって思うのだ。

 

 

 

 

 

一番売れてるものが一番いいものなら、世界で一番美味いものはカップラーメンになっちまうよ。

甲本ヒロト
ロッカーからマーケティングの本質論を聞けるとは、当時は思ってもみなかった。

いいものだからって、売れるわけじゃない。

 

 

 

 

 

「自分を信じる才能」というか「思い込み」というか、とにかく「自分はダメかも」とか「まあまあかな」とかって思ってる人より、「俺が一番強いんだ」って思ってる人が強いですよ、どう見ても。そういう自信がなけりゃとてもやってこれなかったと思う。

忌野清志郎

清志郎さんがいうなら、間違いないって。

動画は、タイマ大好きタイマーズ!笑

チェルノブイリの事故のあとに、核について歌ってます。

それから、彼の手記を載せておきたい。

たかがロッカーといえども、こんなにも考えてるんだ。

この思考の感じは絶対費ビジネスでも必要だ。

 

地震のあとには戦争がやってくる。
軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる。
国民を馬鹿にして戦争に駆り立てる。
自分は安全なところで偉そうにしているだけ。
阪神大震災から5年。
俺は大阪の水浸しになった部屋で目が覚めた。
TVをつけると5ヶ所程から火の手がのぼっていた。
(これはすぐに消えるだろう)と思ってまた眠った。
6時間後に目が覚めると神戸の街は火の海と化していた。

 

この国は何をやってるんだ。
復興資金は大手ゼネコンに流れ、神戸の土建屋は自己破産を申請する。
これが日本だ。私の国だ。

 

とっくの昔に死んだ有名だった映画スターの兄ですと言って返り咲いた政治家。
弟はドラムを叩くシーンで、僕はロックンロールじゃありませんと自白している。
政治家は反米主義に拍車がかかり、もう後戻りできゃしない。
そのうちリズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。
政治家はみんな防衛庁が好きらしい。
人を助けるとか世界を平和にするとか言って、実は軍隊を動かして世界を征服したい。

 

俺はまるで共産党員みたいだな。普通にロックをやってきただけなんだけど。
そうだよ。売れない音楽をずっとやってきたんだ。
何を学ぼうと思ったわけじゃない。
好きな音楽をやってるだけだ。
それを何かに利用しようなんて思わない。せこい奴らとは違う。
民衆をだまして、民衆を利用して、いったい何になりたいんだ。
予算はどーなってるんだ。
予算をどう使うかっていうのは、いったい誰が決めてるんだ。
10万円のために人を殺すやつもいれば、
10兆円とか100兆円とかを動かしている奴もいるんだ。
いったいこの国は何なんだ。
俺が生まれ育ったこの国のことだよ。

 

どーだろう、・・・この国の憲法第9条は、まるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?
戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。
俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。
戦争はやめよう。
平和に生きよう。
そして、みんな平等に暮らそう。
きっと幸せになれるよ。

 

 

 

 

 

学びの素晴らしさは、誰もそれをあなたから奪えないことだ。

B.B.キング

 

過去、音楽を学んだことがあった。

音楽の理論を学ぶだけで、自分の表現の幅が増えるのを体感していたから、

マーケティングを学び始めたのが30過ぎくらいのときでも、

これをやれば、こんなふうになる、ってすぐにイメージできた。

だから続いたのかもしれない。

 

 

 

 

ただコード弾いて、ブーンって鳴って。そしたら音楽だ。

シド・ヴィシャス

 

考えるな、感じて、動け。

動いたら、形になるわけだ。

シドのベースが教えてくれた。

それは、音楽もビジネスも一緒だって。
One Love Peace Concert

雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる。

ボブ・マーリー

感性が無いということの愚かさ。

好奇心がないということの人間としての不完全さ。

私の経験上も、こういう奴は仕事もできない。

動画は、ジャマイカのいがみ合う政党のTOP2人をステージにあげて握手させたという、歴史的な映像。

URLしかリンクできないので、キャプチャは無いが,

One Love Peace Concertをクリックして欲しい。

音楽の力でこんなことまで出来るってわかるので、是非見てもらいたい。

 

 

 

 

僕はいつだって自分がスターだと知っていた。今では世界中が僕と同じ意見のようだ。

フレディ・マーキュリー

社長なんて、俺は社長だ!って、言い続けるしか無い。

自分を信じて、みんなを引っ張っていくしか無い。

でも、自分がスターレベルの経営者だって信じていれば、

世界中がそうやって評価してくれる日がくるんだって、

大好きなフレディーが教えてくた。

 

 

 

 

学べ、そして忘れろ

マイルス・デイヴィス

マイルスは、哲学そのもの。

ビジネスだって学ぶのはあたりまえだ。

本から、体験から、なんでも学ぶ方法はある。

学び尽くして、一旦忘れると、必ず、降りてくる。

窮地を救うアイディアだったり、信じられないくらい最高のビジネスが。

 

 

 

 

みんな自分の能力を疑いすぎてる。自分で自分を疑っていては、最善を尽くすことなんてできないんだ。自分が自分を信じなかったら、誰が自分を信じてくれるの?

マイケル・ジャクソン

私は、マイケル自身が事業家だと思っている。

自分を信じられなくなったら、ベストパフォーマンスで取り組めない。

自分は必ず成功すると信じていくことの重要性をマイケルが教えてくる。

 

 

 

 

「ブルースは簡単に弾ける。だが、感じるのは難しい」

最小限の人数で、最大限の音を。

知識はよく喋り、知恵はよく聴く。

俺が十時間ギター練習して、ああ頑張ったなと思っても、どっかの誰かは十一時間練習してる。そういうもんさ。

ジミ・ヘンドリックス

ジミ・ヘンドリックスは最も敬愛するギタリストだ。

だから、4つも名言をあげた。

「ブルースは簡単に弾ける。だが、感じるのは難しい」

なんでも簡単にできるんだろうけど、ソレを腑に落としていくというのは至難の業だ。

多くの体験を積まなきゃいけないからね。

最小限の人数で、最大限の音を。

今のビジネスのことを言ってるんじゃないかっていうくらいの名言だ。

意思が疎通できるメンバーだけで、最高のチームを作ると、最大のパファーマンスがでる。

知らないうちにジミ・ヘンドリックスから教えてもらってたんだなと。

知識はよく喋り、知恵はよく聴く。

禅問答みたいな名言だ。

その人の知恵になってアウトプットしようとすると、聞き込まないと発言できない。

知ってるだけのコンサルは、まあペラペラ話してるよね、確かに笑

俺が十時間ギター練習して、ああ頑張ったなと思っても、どっかの誰かは十一時間練習してる。そういうもんさ。

専門分野を常に鍛錬しないと一流にはなれない。

当たり前のようでほとんどができていないこと。

改めて、ストイックに生きる大切さを身につまされる。

 

あたらめて、書き出すと、いまの自分をいかに作ってきたかがよく分かる。

どれも、自分の仕事の考え方の根本そのものだ。

 

 

 

 

「本当にうまいプレイヤーというのは、もし弾けないことがあったとしても気にせず、できるまで続ける人たちのはずさ」

ウェス・モンゴメリー

ギタリストには大きな影響を受けてきた。

JAZZのギタリストはウェスを差し置いては語れない。

ギターを弾き続けたのと一緒だと思っている。いまの仕事も。

 

 

 

 

個人的にはデジタル・ミュージックは耐えられないよ。音を断片的に受け取るだけだからね。それだと脳の違った部分にしか音楽が作用しないんだ。再生したところで、なんにも感じられないんだ。

プリンス

私が最も敬愛するミュージシャンがプリンスだ。

ITはすべてを便利にしてきたけど、本質を失って広がってしまったものもある。

音楽だって、そのひとつだし、ビジネスの世界なんて、同じようなことがたくさんある。

ビジネスだって、お客さんが何も感じないビジネスなんて全く意味が無いじゃないか。

それにプリンスは、音楽のフリーミニアムをいち早く取り入れた、マーケティングの天才でもあるんだ。

下記は、フリーミニアムについてのマーケティングの本だ。

ここに、プリンスとレディオヘッドの事例が載ってある。

彼らがビジネスでも斬新的なのかが分かるはずだ。

是非ご一読を。

 

 

 

 

ロックンロールは、別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし逃避させてもくれない。 ただ、悩んだまま躍らせるんだ。

ピート・タウンゼント

ロックンロールは、心の拠り所だとしても、現実的には何も変えてくれやしない。

むしろ、問題を大きくするだけだったりする。

宗教的に、信じすぎて、ハマりすぎても、ろくなことはないってことだ。

 

 

 

 

音楽なんてものは、ある人にはクズ、ある人にはゴールド。それでいいんだ。

エドワード・ヴァン・ヘイレン

音楽は、それでいいのかと思ってたけど、

まさかビジネスも、それでいいって、やっと気づけた。

 

 

ステージに上がったら自分が1番上手いと思え。そしてステージを降りたら自分が1番下手だと思え。

エリック・クラプトン

すべては鍛錬。見えないところでの練習の多さが差をつけていく。

ビジネスも一緒だ。

学んだり、技術を練習するからこそ、本番で勝負できるんじゃないか。

 

天才でもない限り人の曲をひたすらコピーするしかないんだ。自分のオリジナリティを確立する一番の早道はこれだね。とにかく技を盗め。

リッチー・ブラックモア

これが、ギターの名手から出てくる言葉だとしたら、

ビジネスの名手も同じことを言うはずなのだ。

これが何かをモノにするっていう、唯一の方法なんだから。

有名なコピーをひたすら手書きで写すのだって、一緒だったりするんだ。

 

 

 

 

彼らミュージシャンは、平和や愛を歌うけど、同じくらい人間の苦悩を表現してくれる。

理想も言うけど、現実の嘆きも歌うのだ。

だから、深いんだ。

そして、結局は、自分で考えて、判断する力を養うきっかけにもなっているのだ。

だから、モチベーションを上げて、教祖さまの言ってることに従ってるだけの自己啓発とはわけがちがうのだ。

こうやって、私は、音楽から全部教わってきた。

仕事の仕方も全部音楽から教わってきたことを応用しているだけだ。

数字ありきの学問的なビジネスはできないけど、

感じたことを形にして、人々に影響を与えるビジネスは、多少なりとも私にはできるようになった。

きっとこれからも、音楽から教えてもらったことを糧に、いろんなことをやっていくだろう。

本質って、偉い人から教えてもらうものではない。

感じて、自分で考えて、気づくものだ。

だから、自己啓発のセミナーで涙を流しにいくくらいなら、

ロックを聴くんだ。

本物を片っ端から聴くんだ。

そうやって、感性をバリバリに磨くんだ。

本物とニセモノを見分けるチカラをつけるんだ。

自分の頭で考える素地を身につけるんだ。

ロックは、偉い先生みたいに、偉そうになんかしてないし、何十万、何百万の費用をせびったりしない。

ライブで1万円前後。CDで2〜3000円だよ。

それでも、スゴイ気づきを与えてくれるんだ。

そして、いつもあなたの心のなかにいて、全部を教えてくれるんだ。

さあ、フジロックでもなんでもいいから、ライブに行こう。

体験から全て始まるんだから。