私が中国に拠点を作った理由 | アナーキーマーケティング

私が中国に拠点を作った理由

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先日、東京のいまの遊びを探るみたいなコンセプトでやっているイベントにスピーカーとして出てくれと誘われた。

誘ってくれた方は、以前10数人で音楽のスタジオでジャムセッションするようなイベントがあって、そこでDJとして参加した20代のロンドンの帰国子女。

私のFacebookは、結構ギリギリないろんなことを書き込んでいるのだが、それを見て、

にーさん、是非ROCKなトークお願いします!と誘ってくれた。

若い奴らが東京の新しい遊びを探ったり、日本についてのイベントやったりって、すごくいいじゃないですか。

何かを発信しようって感じがすごく共感できたので、二つ返事で快諾。

そのイベントでは、ちょっとインパクトある話したくて、「日本の評価を履き違えてる日本人」というタイトルで、

昼間から日本酒片手に、私の海外ビジネスの話をしたのだが、聞いていくれた人たちは結構面白がってくれたので、このブログでも4回にわけて、シェアしようと思う。

 

 

トークタイトル

日本の評価を履き違えてる日本人

昨今世界中で日本を賞賛する話題が多いですよね。

アニメに漫画、日本食、伝統文化などなど、さまざま取り上げられています。

それに、海外への進出を目指す中小企業や個人がどんどん増えてきています。

でもここでいろんなズレが起きているのをご存知ですか?

そこには、情けないことに日本人ならではの思い込みが邪魔していることが多いんです。

従来の日本人の考え方を変えて、グローバル化していくために必要なことを

今のお隣の中国で起きているカルチャーやビジネスの現場の事例を交えてお話していきます。

 

プロフィール

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加藤元康

ヴァルディア・ジャパン株式会社代表取締役

中小企業向けにマーケティングや集客のサポートやコンサルティングを提供している。

また、長年培ったマーケティングの手法を自社に取り入れ、アニメやコミックのグッズの企画から製造卸販売までの事業を展開。

中国深センに製造拠点があるが、これもマーケティング手法を用い、若い中国人にノウハウを全部教えて共に作り上げた。

中国マーケットにも精通し、現在、東南アジアや中東などで日本の商品やサービスを広げるビジネスを仕掛けている。

 

 

 

【私が中国に拠点をつくった理由】

今回は、私がやっている中国のビジネスの話をします。

海外に出ると、日本人というだけでよく見てもらえてるところがあるなと思うことがたくさんあります。

きっとあなたもそういう経験があるかと思います。

しかし、日本人がそう思われているのは、私達の先人たちが作ってきてくれた日本ブランドの貯金があるからです。

それにかまけて、どら息子のように、日本ってスゴイ!と、特にアジアの方に対して下に見ていたりしていました。

きっとあなたも心当たりがあるんじゃないでしょうか。

その間、彼らにいろんな分野で追いぬかれて行っているのをご存知でしょうか?

特に中国という国は、日本人からみると、その実態が謎な部分が多いのですが、

私が現地で感じるのは、IT産業や音楽やアニメなどのサブカルチャーなど、多くの分野で日本を超えています。

今日はこういう今の中国の現状をお伝えし、日本人自身が勝手に日本は優秀だと思い込んでいるせいで、

グローバル化が遅れ、海外のマーケットの日本需要に応えられないという、残念な現状があるのです。

今回は、どのくらい彼らが先に行ってしまったのかを、音楽という部分で実際見ていただき、

ほかの業界でも同じくらい進んでいるというのを直感的に理解していただければと思っています。

私は中国の30代前半以下の80年代生まれの人たちとビジネスをしているのですが、

みんな日本が好きという以前に実は、日本的な感覚を持ち合わせています。

というのも、彼らは違法コピーされた日本のアニメやドラマなどを小さい頃から見ていたからです。

しかも、大学などを出ているような学歴のある若者は、英語か日本語を流暢に話せる方が多いのです。

だから、私なんかも一切中国語なんて分かりませんが、コミュニケーションを日本語でできちゃうんですね。

だから、仕事は全部日本語。まあ通じないときは、英語などを織り交ぜますけど、ほとんど使わない。

そんな風に、ありがたいことに、向こうが我々日本人に合わせてくれるんです。

それに、親の世代が横柄に振る舞ったり、道端にタンを吐いたり、酒でグタグタになっているのを横目でみてきたせいもあり、

彼ら自身は、酒はほとんど飲まないし、間違ったらきちんと謝れるという、常識の部分のある人が多いです。

私のビジネスの拠点となる商社が中国にあるんですけど、

そこの社長の劉さんは30歳なんですが、25歳くらいのときに私と出会ったんですけど、まだ1人で会社立ち上げたばかりでした。

私も中国で商品をつくるなんて考えて、ネットつかっていろんな商社や工場などを当たりましたが、

仕事を依頼して納品を待っていると、もうゴミみたいな商品が届くんですよ。

仕様書とか見てないのかと。

もうね、私らの感覚ではゴミとしか思えないような商品が納品されるんです。

キレて電話してクレームいれても、すっとぼけられちゃうんです。

金先に払っちゃってるし、もうどうにもならないんですよね。

そんなことが2〜3回あって、もう中国人信用ならんし、中国で作るのやめようとおもった矢先に、今のビジネスパートナーの劉さんに出会って。

当時まだ25歳だったんですが、僕はオタクだから日本のアニメの商品作りたい、それが夢だから必ずやりたいんだ、と力説してくれたんだけど、やたら熱いわけですよ。もうね、気持ち悪いくらい。笑

で、私も、アニメ関連の会社だよ〜って、中国人を煽って仕入先を探していたもんですから、まあ断れず。笑

で、これが最後だと思って、お願いしたんです。期待を込めて。

数週間後、依頼した商品が届いてみたら、発注したイラストの色がぜんぜん違う。笑

この野郎、中国人!また、やられたと。

で、お約束で、電話でキレて怒ったら、劉さんだけ日本飛んできたんです。

私に謝るために。

それで、いろんなことを話したんです。

彼の夢とか、私のやりたいことや志とかを。

劉さんは日本のアニメにスゴイ影響受けたから、日本のアニメの商品を中国で販売したいんだと熱く語ってくれた。

私は日本のために、日本の商品を海外に売れるようにしていきたい、日本は今後人口が少なくなってマーケットが小さくなるから、

外貨を獲得していきたいんだ、それで日本の役に立ちたいんだと話しました。

それで、それには、いままでやってきたマーケティングを駆使して、日本のコンテンツや商品を海外へ楽に販売できる流通ビジネスがやりたいんだよ、

でも、外国人と組まないとできないのもわかってる、だからまずはアニメ関連だと引きがいいからやろうと。

仕事してお互い信用できればお互いの拠点になるから、いろんな展開できると思うんだ、と話したんです。

そのとき、彼は、ぽかーん、としてたので、

「例えばさ、実際、一番最初、オレがアニメの会社だよ〜って言って、まんまと引っかかったじゃねぇか。

こういうのもマーケティングの一部なんだよ、ポジショニングってやり方を応用してブランディングしただけなんだ。

でもさ、オレはさ実際客は引っ張ってくるけど、オレが直接アニメなんて作ってないじゃん。

でも、劉さんからみたら、オレはアニメ関連の会社に見えるわけだ。

だからオレは嘘ついてないだろ?

もし、劉さんがウチの中国拠点になってくれるんなら、いくらでも仕事取ってくるしね。

オレは安く仕入る先を手に入れられるし、中国マーケットの拠点も手に入れられる。

劉さんは日本のアニメの商品を供給できる。

そしたら、お互い目的果たせるわけだ。」と、タネ明かしもした。

そんなことをお互い話してたら、メモ取り出して熱心に質問してくるわけですよね。

じゃあ、こんな熱い奴なら、私の知っていること全部教えちゃおうって思って、彼に提案したら喜んでくれたんです。

帰ってから、もの作りについて一つづつ電話とかSkypeとかメールとかで実践しながら毎日教えていったんです。

それで、仕事を流す仕組を作った。

日本側は案件を受注する集客システムを構築して、そのウラで中国側に発注するシステムまで作って、一元管理ができるようになったんです。

それまで約1年。

言葉と感覚的な違いの問題もあり、当初はホント大変でしたが、とにかく劉さんの吸収力が半端じゃないんです。

スポンジみたいなんて表現よく使いますが、ほんとどんどん吸収してくれてすぐ覚えていった。

もうね、必死なんですよ。命がけ。

こういう必死感って今の日本の若い人が一番無いやつだなって。

こういうのがないから、弱体化してっちゃうんだ、日本が。ってマジで思いましたよ。

空恐ろしいですよ、日本人としては。

でも、経営者としては、日本人だろうが中国人だろうが、優秀な人の方がいいわけです。

教えるの楽だし、成果でるから感謝されるし、長い付き合いになるしね。

まあ、中国人とやって、一番大変なのは、良し悪しを判断する感覚で、

日本人としては不良品なんだけど、彼らからすると良品って判断しちゃうところがあるんです。

でも、これ足立区の工場のオッサンとかだと全く理解しようとしないんで、まだ若いアニメ好きな中国人の方が感覚的には全然近い。

こういう感覚的なところは、どうしても主観が入るので、

いまだに完全には一致しないですが、ずいぶん日本の市場に合わせるように覚えてくれました。

いまでは、劉さんじゃなくて、劉さんが彼の部下に教えて、部下が全部やってくれているんです。

もう外注先っていうよりも、関連会社ですよね。

だからうちの製造関連の仕事のほとんどお願いしてるんですけど、知らない間にすげーいいビルに引っ越して、

十数人もスタッフ雇ってて、ウチより大きな会社になっちゃった。笑

私としては、中国進出の足がかりができたんで、まあいいやと。

彼と、さあ中国のビジネスをしていこう!って話したときに、

やっぱりさ中国人同士ならなおさら見栄えは重要じゃねぇの?って私がふっていたんですが、

そのまま真に受けて引っ越しやがった。笑

中国人は本当に判断が早い。

やるって思ったらすぐやっちゃうので、私でも見てて、え!!マジか!!!って思うことがある。

どっちかって言うと、日本じゃ私も結構すぐやっちゃうんですけど、それなでも、ヒヤヒヤする。笑

でも、この行動力とかみてても、ホント優秀ですよ、中国の人は。

こういう人が、まだたくさんいると思うと、ワクワクしますし、別にこういうパートナーが日本人である必要もないなと思います。

 

→次につづく

 

 

深セン事務所が新規オープンしたばかりのときに。いつも頑張って支えてくれるスタッフたちと。

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