今回、大阪と北海道へ出張に行ってきた。
地方へいくと、その街の雰囲気や顔があることに気づく。
大阪は正直仕事で訪れるのは初めてだった。
なんばはもちろん、ちょっと外れた街の商店街まで、活気にあふれていて、商人たちの力強さを本当に感じた。
だが、住宅街に入るとかなり昭和な感じ、しかもやさぐれた感じがいまだに強く残る。
きっと下町の工場は不景気なんだろう。
梅田の駅前とは偉い違いだ。
夜は北新地のモルトバーに一見で入ってみた。
関西弁のマスターがモルトについてウンチクを語ってくれる。
こんなしゃべるBARのマスターは初めてだ。
1991年のLAPHROAIGをさっき空けたらか、よかっから飲まないか、と勧められた。
ヴィンテージのLAPHROAIGにノックアウトされていたら、現行の10年LAPHROAIGがサービスで出てきた。
飲み比べたら楽しいですよ、と。
いい時間なので、帰りついでに、水商売のお姉さんがお客と一緒に歩いているのを横目に、夜中の北新地をゆっくり一周回ってみた。
銀座とも歌舞伎町とも形容できない、大阪最強の繁華街がきちんとそこにあった。
帰りがけに、たこ焼きを食って、ホテルに戻った。
札幌は正直、20年近く行ってない。
最後がいつだったかも覚えてないくらいだったが、駅を降りて、綺麗な町並みになっていて驚いた。
それより驚いたのが、人がいないことだ。
空気がゆったりと動いていた。
東京が忙しいだけなのか、札幌がゆったりしているのか、どっちなんだろう、なんてことを考えながら、会場に向かった。
昼時には、流行っているラーメン屋にはサラリーマンの行列ができていた。
いるところには、いるんだな。
人口以上に土地の広さを思い知る。
札幌の夜は、寿司を食った後、札幌に住んでいる私の友人に日本酒のBARに連れていてもらった。
北海道でも手にはいらない、原酒を次々と飲んだ。
マスターは日本酒オタクみたいに、酒蔵と杜氏について語ってくれる。
こんな店は、札幌でも珍しいと言っていたが、平日の夜でもかなり流行っていた。
実は入れたのも、運が良かったらしい。
マスターにどのくらい前からやってるの?と聞いたら、22年ですと。
商品サービスがいいと、人が入るっていう、典型だ。
東京にあったら、確実に通うね。
札幌から帯広まで電車で3時間以上。
駅を降りたら、ただただ広い空が広がっていた。
バスとタクシーのロータリー以外何もない。
そして、太陽が近く感じるくらいジリジリと肌を照らしつけていた。
向かいにある、帯広名物豚丼の有名店に入り、昼飯を食らう。
14時を過ぎていたのもあるが、客はまばらだ。
そこから、会場に向かう途中の商店街は閑散とし、シャッターが閉まっている店が目立つ。
ホント、人がいないんだろう。
今回の出張で一番人口が少ない街だ。
これだけ環境も人口も違う都市を目の当たりにして思ったことがある。
東京にはないものが、こんなにもあるんだな!と。
大阪は、どこもかしこも親切で楽しく接客してくれる、ホントに商人の街。
北海道は海産物が安くて美味いし、野菜も美味い。
しかもレアな地酒なんてやられちゃったら、太刀打ちできなくなる。
みんな、それぞれ、何らか、すごい商品もってるわけ!
でも、たまたま探して行ったから、こう言えるけど、行けなかったら分からなかった。
だって、この人達、だれも自分から、見込み客に伝えてないしね。
ホントもったいない!
実は、今回の出張、ひょんな御縁から、日本郵便の管理者や担当に向けて、マーケティングの講義をすることになって、北海道と大阪に行ったのだ。
もちろん、内容は具体的にはお伝えできないが、法人客にDMを利用してもらうにはどうすればいいかって講義だ。
終わっていただく質問とかで、彼らの話を聞いてると、DMのオファーとクリエイティブを作れる人がいないことが問題だった。
そもそも、実は、そんな人は、東京にも広告業界にも、ほとんどいない。
にもかかわらず、この悩みは、実は、ほとんどの広告主が共通に持つものだ。
実は、きちんとクリエイティブとオファーが作れると、極論、どんな過疎地でも帯広みたいなシャッター街の個人店でも集客できる。
例えば、「このハガキ持参でご来店いただくと、もれなく10万円をお渡しします!」なんていうオファーだったら、だれでも行くはずだ。笑
実際、クライアントにそんな体力ないから、いまの規模で顧客が最も刺さるオファーを探さないとならない。
上の大阪の玉出なんか、これ上手く行ってるパターン。
1円で集客して、よ〜〜〜く見ると「1,000円以上お買い上げのお客様に」って書いてあるでしょ?笑
ぶっちゃけこれだけで集客できてるっぽいからスゲェ!w
これ、クライアントへのヒアリングが重要になるし、顧客の設定もキモになる。
けど、これ、マーケティングの基本中の基本中の基本中の基本だ。
で、ここでいうクリエイティブは、「コピー」を指すのが8割。デザインなんて2割あるかなってところだ。
とくにキャッチコピーは、最も重要な要素。
だって、どんなにイケてるかっちょいいデザインのDM送ったって、過疎地や個人店みたいなところに集客なんてできやしない。
こういうのは、本来なら、付き合いある大手代理店とかがちゃんとやるべきだとは思うけど、彼らからしたら専門外。
中小零細企業の広告やっても儲からんからね。規模合わないし。
んで、その下請けも、かっちょいいのばっか求められるから、本来集客するための仕組みを理解しないで、デザインばっかり凝っていくわけだ。
そもそも、売れてる商品がある大企業のマーケティングやプロモーションなんて、アホでもできるからね。
商品が”売れてる”わけだから。
ブランドだってあるわけで。
プロモーションレベルなら、最悪失敗に終わっても、そのまま売れ続ける。
中小企業零細はそうはいかない。
ぶっちゃけ、商品もサービスなんて、ありふれたものだし、ブランドなんかあるわけない。
プロモーション予算なんかないしね。
こんなクライアントやりたくないよね。ビジネスで考えたら。
でも、こういうのできちゃうのが本物のマーケッターだと思うんだ。
だって、実は、世界的なマーケッターの売れる前の話なんか、こんなのばっかなのだ。
アメリカの郊外の街の靴屋に集客、とか。笑
これ、日本だったら、商店街にある、おばちゃんの洋品店的なやつだよ。
私も、さすがに今までやったことないけど、相当気合い入れないと出来ないと思うなぁ。笑
でも、そういうマーケッターの手にかかると、ガンガン集客して、そういう靴屋が儲かるわけですよ。
ここまでくると、もう、天才だと思うわけ。
カッコイイよね、マジで。
マーケティングとかプロモーションの究極は、そういうことだと私は思ってるし、このやり方って数百億レベルの企業まで、街の洋品店のマーケティングと基本的には同じやり方でいけるというのは、世界的にはデータが出ている。
(実際、インターネットマーケティングの基本は全部DMのやり方が基本にあったりする。だから大手広告代理店が参入しにくいのだ!)
そこで出てくる質問も絶対に、クリエイティブとオファー作れませーん!に決まってる。
だったら、広告主が作ったクリエイティブの添削サービスを提供したらどうだろう、と思ったのだ。
スキンヘッド赤ペン先生だ。笑
(ここは間違ってほしくない。私は、禿げているのではない。スキンヘッドだ。笑)
DMやFAXDM、ランディングページその他なんでも、赤ペン入れちゃうぜ!!
このサービス、興味ある?
意見をいただきながら、サービスを作りたいと思っているのでご協力いただけると嬉しい。
コメントは下記よりお願いしたい。
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貴重なご意見お待ちしている。
PS.
ぶっちゃけ、本来、集客とか販促が必要なのはこういう中小企業なわけで、しかも本当に困ってる人の役に立つのが仕事じゃないかと思うわけですよ。
今回、日本郵便の講師の話受けたのも、これが理由の一つ。
彼らの先の顧客に、きちんとしたマーケティングのやり方を伝えていけたらな、という思いでおうけしたのだ。
まあ、ブログのリアル版だ。
今後もやるからには、ガッツリ貢献していきますよ!
まだ続投オファーきてないけど、質問来るのは良い講義の証拠!だと思う。笑