LINE元CEO森川亮氏が述べているのは、異端児しか価値を提供できない、ということである。 | アナーキーマーケティング

LINE元CEO森川亮氏が述べているのは、異端児しか価値を提供できない、ということである。

ビジネスモデル

 

変化のスピードが速い中で、会社をどのように変えたのか――LINE元CEO・森川亮氏

会社というのは、ヒット商品を生み出し続けなければ、潰れてしまう。いま、商品のライフサイクルが短くなって、ちょっと成功してもすぐに陳腐化してしまうので、常に新しい価値を生み出さなければいけません。今のモノから1.1とか1.2とかではなくて、2.0とか3.0のモノを生み出さなければ、すぐに追いつかれてしまうんですよね。

人間も同じ。1.0から1.1とか1.2ではなくて、2.0とか3.0になってもらわなければ国際競争力に勝てません。そのために何をやったかというと、全社員の給与をリセットしました。いきなり下げたわけではありませんが、お客さまに価値を提供している人が一番多くの給料をもらう仕組みにしました。それまでは、過去に実績を残した人が課長になり、部長になり、役員になっていました。そこも大きく変更しました。

ポジションとお金って、実はあまり関係ないんですよね。上司というのは、部下をリードする役割であって、その上司よりも部下のほうがが価値を出していれば給与はその人がたくさんもらえるという仕組みにしました。

具体的にどんなことをやったのか。日本人は細かくコツコツ磨き上げる仕事が好きですよね。何かをやるとそればかりやって。それをやっても売り上げは3倍、4倍にはならないことが分かっていても、そこに集中する。そこで、仕事を磨く人と、創る人にわけました。そして磨く部分については中国でやることにしました。日本人の人件費は高いので、新しい価値を生みだす人だけ残すことにしました。

 

この森川氏のインタビューのポイントは、モノを作り出せる奴を中に入れて、できない奴は、すぐ切れるように、外注、ってことだ。

私が自分で決めていることのひとつに、簡単に人を雇用しない、というのがある。

採用コストや教育コストをかけて、教育に時間をかけてたら、取り残されるからである。

内向きにエネルギーを注ぐほどに、商機をどんどん逃がすのだ。

しかも教育したからといって使い物になるとは限らない。

一聞いても、二すらも分からない者を教育してるくらいなら、一聞いたら十分かる奴を外注して、ソイツに依頼する。

そして、そういう奴らとどんどん仕事する。

社員だとか、外部だとか、もはや関係ない。

自分の稼ぎは自分で稼ぐのは、どこに行っても当たり前である。

その先の、どデカイのを一緒に勝ち取ろうってだけである。

じゃないと、ホント、すぐ終わっちゃうのだ。商機は。

商売の面白い話やいい話は、スピードに乗らないと舞い込んでこない。

サーフィンと一緒で、いい波を最初に乗りこなすのが一番いいのだ。

だから、今の世の中、偉そうに人のマネジメントなんかやってる場合じゃないのだ。

本当に波のスピードが早いから。

そもそも、20代の若い奴らをマネジメントするならまだしも、なんで大人が大人のマネジメントしてるか全く意味不明だし。

メンバーは、ゼロイチ生み出せる奴か、せめてイチニくらいをどんどん一人で形にできる人しかいらない。

商品サービスを磨くのは、単価の安い人でいいのだから。

だから、森川氏の考え方には大賛成である。

 

ちなみに、私は、一緒に戦えると思ったら、弊社の事務所に席を用意している。

条件は、一緒のプロジェクトをやること、だけ。

WEBディレクター、コピーライター、クリエイティブディレクター、WEBマーケッターなど、ディレクターかプロデューサークラスのことができて、

さらに、ゼロイチ、イチニの部分を、自分の手で価値を作れる奴はいつでも大歓迎だ。

フリーでのほほんと依頼されたことしかできないデザイナーみたいなのは要らない。

私らが作るのは作品じゃない。クライアントの売上や利益だからだ。

そして、常に新しい自分たちのビジネスを生み出しつづけなきゃならない。

そのためにも、マーケティング界の輩が必要なのだ。

マーケティング界のオラオラ系。

いや、マーケティング界のザイル系、と呼んでもらおう。

モテたいから。笑

 

冗談はさておき、だって、私らみたいなのは、常に新しいことをやり続けなきゃならないんだ。

誰もやってないことにチャレンジし続けないと存在価値がないのだ。

それがマーケティングという仕事の宿命なのだから。

だから、常に異端であるべきなのだ。

マーケティングを学んで、売上が上がった〜!程度で喜んでる場合ではない。

人と同じことやってんだから、当たり前なのだ。

むしろ、できないほうが意味不明である。

そんなお勉強ばっかりやってて、教科書の受け売りしかできない、井の中の蛙みたいなコンサルタントみたいなのは要らないんだ。

というか、申し訳ないが、そんなのは視線が低すぎだ。

マーケティングの一番美味しいところは、誰もやってないことをやって圧倒的な商機をつくることである。

アメリカで上手く行ってることを真似たり、誰か先駆者を真似たりして、上手く行ったとしても、時代の流れが早すぎてそこに何年も君臨することなんかできやしないのだ。

それには、少なくとも競合の誰よりも高い視点で考えないとダメだと思うのだ。

それを手に入れるためには、ロジカルな思考もいいけど、圧倒的に直感が必要だと思うのだ。

だって、高すぎても、低すぎでもいけない、手の届くギリギリのの高さで俯瞰していかないとならないからだ。

そこから、周りが騒然となるような、異端の場所を狙うのだ。

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la robotique*

ここは、素地、つまりこの部分は、ゼロイチが生み出せるという才能が必要なのかもしれないが、、、

なぜって、これを努力してできるようになった人を今まで見たことがないからだ。

おそらく、私の体感では、50人、100人に、一人いるかいないか、程度という感じ。

私は自分の強みだと分かったとき以来、これを磨いてきたし、ここを強化するために、理論を取り入れてきた、と言っても過言ではない。

私の直感を理解できない人に説明するための理論が欲しかったからである。

その過程ででてきたのが、コンセプトメイキングの考え方である。

実は、マーケティングで最も重要なことが、このコンセプトなのだ。

正直、このコンセプトが手に入れば、どんなマーケティング手法をとっても圧倒的に上手くいく。

しかし、モノによっては、コンセプトが手に入らないこともある。

それくらい大変な作業なので、他人のコンセプトなんか作りたくないくらいである。

それくらい、コンセプトを作るというのは、重要なことなのだ。

だが、これを何度もやっていくと、マーケティングの最も美味しいところが見えてくる、というわけである。

ここで私が指摘している、コンセプトの意味について言及されている書籍などは、私は見たことがないし、

話が厄介すぎて、こんなブログで解説するようなことでもないので、雰囲気だけ受け取ってもらえれば結構だ。

ただ、言いたいのは、周りが驚くような視点を次々と与えていくのが、本当のマーケッターの仕事だと思うし、

そういう「点」を「線」で繋いでいって、世の中のためになる新しいビジネスを作り上げていくのが、マーケッター本来の使命なのではないかと思うのだ。

 

もし、似たような考え方の人がいれば、是非お会いしたいと思う。

なにも、専門は問わないし、そもそもマーケティングである必要もない。

私が述べたことをイメージでき、かつ共感していただけるのであればいいのだ。

異端であることに、価値があると信じているのであれば。

異端であるために、身体を張れるのであれば。

むしろ、そういう人に、アナーキマーケティングの寄稿だってしてもらいたいと思っているのだ。

もちろん、誰でもいいというわけではないけど。

興味があれば、連絡してほしい。

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